図書館

図書館大戦争、再び? 出版流通と図書館調達と職員問題と

このタイミングは… 先日、かなりやばいエントリを書いたつもりではありましたけど、あとで考えてみれば、来客者が、いまのところ0に等しい状態である*1このブログなぞ問題にもなるまいとて、お気軽に続きを書こうと思ったのですが… 絶好、というか、先を越…

官製(館製)ワーキングプアと規制緩和

とある首都圏近郊の委託図書館員の給与を概算で見積もってみました。 時給770円×4.5時間=3,465円(日給) 日給3,465円×4.5日×52週=810,810円(年収) 年収810,810円÷12月=67,568円(月収) となります。配偶…

図書館が地元の書店を粗末にする

注意 このエントリは激ヤバなので、一定期間経過したら削除します。あのsaveMLAKの「本を送りません宣言」が話題のようです。 私自身、実にもっともな宣言であると思います。いや、むしろ矢祭もったいない図書館などの事例をみても、前もって想定されていた…

図書館に“21世紀の古典”を遺す気概はあるか?

すっかり寒くなりました。 内陸の我が県は、本日最低気温3度まで下がりました。長い冬のはじまりです。 しかしながら、冬には冬の楽しみがあります。音楽鑑賞でいえば、ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーの作品。 私は彼の大ファンですが、摂氏35度…

図書館関係団体の“指定管理者・委託反対運動”はあと数年で終息します

日本図書館協会(=JLA)のリニューアル 私のように“宵越しの銭は持たない”気質の者ではあっても、さすがに“四捨五入して50代”ともなれば、老後のこともそれなりに関心はでてきます。特に、公的年金の支給開始年齢が大いに気になるところです。 ところ…

貸出伸ばしゴッコは魔術ではない、タネもシカケも限界(レッドゾーン)もありだよ

我ながら反省 少し前のエントリ ・有能な司書は魔術師。そして、魔法は「人」とともに消えゆく… http://d.hatena.ne.jp/hatekupo/20110920/1316524789 このエントリは、大間違いだったといまさらながらに反省しております。 有能な司書であれば貸出伸ばしは…

図書館ブロガーと「Top hatenar」

批判はたやすいが… ううむ。少し手詰まり感を感じています。 前回エントリでは、日本図書館協会認定司書制度について、その首謀者である糸賀センセーをけなしまくりましたが、古来新制度やその産みの親とか組織を批判することはたやすいことですが、それを革…

有能な司書は魔術師。そして、魔法は「人」とともに消えゆく…

AKB48じゃんけん大会も吹っ飛ぶ、衝撃的なニュース 本来ならAKB48じゃんけん大会にうつつを抜かしている頃あいですが、とてもそのような気分になれないような記事です。 ・貸出冊数を虚偽報告15年間で89万冊水増しか 横芝光町立図書館の元職員…

**“問題意識を「共有」すれば、それでコトが済むと思っているのか!

「問題意識の共有」 というセリフ。図書館の催しではさかんに使われています。 パネラーさんや現場報告をもとに、 「このままでは、図書館(司書)マジでヤバイぞ!」 ということを煽るだけ煽っておいて、あるいはテンションを下げまくりで、 「それでは、時…

私の都道府県、レファレンスは貸出利用の消費税分です。

野田政権、支持率・高感度ともに上々の滑り出しのようですが、一応最低限度の“おねがい”として、様々な課題にぶち当たったときに逃げたり先送りしたりせず正面から対峙する姿勢を求めたいと思います。 さて、このブログでも「図書館史」に言及した以上、なる…

“公共サービス”を忘れた“公共施設”という“違和感”

耐えがたきを耐えられず 以前にも書きましたが、手っ取り早くこのブログを店じまいしなくてはならないと感じています。 地デジ閉鎖とともに、このブログを止めるという目標はおろか、今度は「終戦記念日」にシンクロしようとする目論みもまた“耐えがたきを耐…

我が死装束に“MLAK”の4文字は要らない

AKB48総選挙が終われば、蒸し暑い夏がやってまいりました。 フィットネスクラブのおかげで、BMIも体脂肪率も10%代をキープしているのに、坂道が長く、身体が鉛のように重くなっているのは、年齢の所以でしょうか、それとも暑さのせいでしょうか?…

地震が生んだ司書の困難と自省

あの地震から2週間が過ぎようとしています。 ・savelibrary @ ウィキ - 東日本大地震による図書館の被災情報・救援情報 http://www45.atwiki.jp/savelibrary/ の活動も進んでいます。 前回のエントリ ・Save librarys ! Save librarians ! http://d.hatena.…

Save librarys ! Save librarians ! 

先の東日本大震災、被災をされた方々、ご家族の皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。 幾度もリフレインされたテレビの津波画像を見るたび、津波の中に図書館がないのか、図書館員がいないか、案じることしきり。 すでに多くの死亡者が確認されましたが、…

文化継承としての観光

前回エントリで、「少子化対策>未婚・晩婚対策」ということで、「図書館DEデート」振興策を提案しました。 いわゆる“なれそめ”が図書館でご成婚された方が多く輩出されれば、その両親の子どもにも“語り継がれ”れば、これに勝る喜びはありません。 で、こ…

都立中央図書館を【観光】してきました

そうだ、都立中央図書館に行こう! “忙中閑あり”とはいかないのが今の世の中です。したがって、“休めるときに休みを取ろう!”というのが、現在職場のお約束とあいなっています。 そこで、2月9日はお休みをとって、高速道路で「新三郷ららシティ」あたりに…

駅前図書館の可能性を考える

“図書館を目的とした旅行”をするのは、おおよそ、同業者かヘビーユーザーぐらいかと思っておりましたけれども、研修仲間のid:nemurigameさんところのブログを拝見して、 ・図書館のホストファミリーにちょっと感動:小諸市立図書館HP(長野)(nemurigame…

「温泉観光協会立図書館」の発想

皆様、新年おめどとうございます。 さて、年がら年中“おめでたい”のが私でありますが、id:arg氏のメルマガを拝見し、 ・観光と図書館に関する勉強会を始めます(2011-01-02) http://www.arg.ne.jp/node/6869 を拝見して、思いついたのが今回の提案なのです…

役所の人間のいう“図書館員のつくる「壁」”とは何だろうか…

なぜか、突然「宿題」が… 我がブログもエントリあげたいのですが、なんだか出てくることは「愚痴」の類ばかりなのです。 ところで、前回のエントリには研修仲間の id:nemurigame 様よりコメントいただきました。 ウチの館長は、庁舎からきた名館長ですが、い…

“地方自治の本旨”の実現こそが公立図書館の使命である

さる10日、衆院予算委員会で、菅首相は中国漁船衝突事件への政府の対応について、 「100点満点とは言わないが、冷静に対処したということで、歴史に堪える対応を現在もしていると思っている」 と述べたそうです。 俗に “歴史は夜つくられる” などといい…

図書館員の意外なWeb活用?

以前のエントリおよび「たりき氏」の補足で、岡崎市は「プロポーサブル」方式で、三菱電機インフォメーションサービスを「Web対応」と「セキュリティ」に高い評価を得て採用したことが明らかになりました。 ハードそのものでは価格・性能ともに、甲乙つけ…

らいぶら発句を図書館の柱に…

偏見ですが… 大方の図書館には「電算担当者」的な人が多いです。 一世代前の方々には 「機械は壊れないものだ」 という方が多かったようで、プライドも高く、 「すいませーん、機械変になっちゃったんですけど〜」 という声に 「“変になっちゃた”んじゃあね…

素朴、というより過激な疑問だが、職能団体で“労働組合の真似ごと”やっている人たちって、ちゃんと労働組合をやっているのか?

先日、全日本自治団体労働組合(=自治労)傘下の我が職員労働組合の定期大会に参加してきました。 かつて役員として積極的に組合活動に参加した私も、しばらくは組合活動にご無沙汰しておりまして、労働組合の大会参加も10年ぶりでした。 印象に残ったこ…

「岡崎市立中央図書館事件」から学ぶことがいくらでもある。

Librahack氏にはじまる岡崎市立中央図書館問題は、このブログでも取り上げてきたところですが、ついに岡崎市が三菱電機インフォメーションサービス(=MDIS)を見限ったようです。 下種の勘繰り 個人情報を流失された方々にとっては、不謹慎ですし、あく…

みんなで「殻を破るために」

おおよそ「図書館司書」というものは 「知の集合体」たる図書館につとめる司書というものは、森羅万象、あらゆる知識体系に対し、幅広い視野とともに、公平さ、謙虚さを持たねばなりません。 が、実際のところは、かなり隙だらけにも思えます。 来館者に対し…

岡崎市の事件は図書館界のワクを超え、地方自治全体の事件となっている

もはや図書館だけの問題ではない 嘆かわしいことです。 Librehackにはじまった岡崎市立中央図書館の問題は、いまや“個人情報流出”の観点から、地方自治全体の課題・事件として扱われるようになってしまいました。 私は、半病人になってからというもの、岡崎…

「公の施設」である公共図書館の職員もまた「公の存在」である

考えたところでなんの儲けもならない、が… 前にも書いたことですが、よもやこの私が「心の病」になるとは思いもよらぬことでした。 “なぜ、そんかことになっちゃったのかなぁ〜?” などとあまり突き詰めて考えるべきではないのでしょうし、“なっちゃった”今…

行政の持つ個人情報は垣根の曲がり角にきている

昨日に引き続き、岡崎「Librehack氏」事件の続きです。 刑事事件は知らん顔、民事事件はやるきゼロはおかしくないか? 昨日のエントリどおり岡崎市役所及び立中央図書館が見解を出したことは述べました。 その後も気になっているのが声明のうちのこの一文。 …

今日は防災の日 

図書館の危機管理 “図書館の危機管理”といえば、図書館問題研究会の近年のヒット作であると思います*1。実践的で図書館員の問題意識、日ごろの苦悩に応えるような研究・議論・発表は相応の評価が与えられなくてはなりません。 私も、こんなときどうするの?―…

再び、いただいたコメントについて 【余命3年の図書館員】にどこまで期待できるか

過日のエントリ ・いただいたコメントについて〜「愛想のいい無能な図書館員」と「無愛想の有能な図書館員」 http://d.hatena.ne.jp/hatekupo/20100818/1282140677 において、poppen38様よりコメントをお寄せいただきました。比較的長めの文章をお寄せいただ…