本が誘うよ旅の世界 図書館を旅の“源”に!
今回も「観光と情報サービスの勉強会」ネタです。
前哨戦としてTwitterでのつぶやきを(ハッシュタグは#tablib)みても、
「旅行における情報源としての図書館」
は、ひとつのテーマになることでしょう。
そこで“情報源としての図書館”について、考えているうちに、またしても
「他人様と違ったことをしないと気が済まない性分」
が頭をもたげてきました。
「“旅行をするための”情報源としての図書館活用を考える。」
たしかに王道です。
しかし、その前提として、旅に誘うような力が本にはあります。
「紀行文学」による誘い
わが国の「紀行文学」の最高峰の一つとして、まず指を屈するは、松尾芭蕉の『奥の細道』でしょう。
「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。」という格調深く含蓄ある書き出しに接しますと、私のような俗人も“そゞろ神の物につきて心をくるはせ、道祖神のまねき”に反応したくなるというものです。
私は多分に「鉄」を含んだ人生でしたから、
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紀行文だけじゃないのだ!
紀行文だけでなく、様々な小説の場面に思いをはせれば、旅にでたくなるものです。
たとえば、三浦綾子氏の代表作である「塩狩峠」。
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「かわ」とダム見学こそ、私の原点
本を読んで旅に出たくなる、私が一番最初に経験したことを掘り起こすと(よせばいいのに…)、一冊の本にブチ当たりました。
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さすがは、「昭和の本」。平野=下流=都市部では電車が走り、峠=上流=田舎では蒸気機関車が煙をはくという芸の細かさにも興味はありましたが(そりゃ「鉄」ですから…)、特に「ダム」に興味を惹かれました。
「ダムに行きたい!」
やさしいおじさんに、おねだりして、「ダム」に連れて行ってもらいました。
建造物としてのダイナミズムもさることながら、湛えた水の美しいエメラルドグリーンに惹かれました。
その、経験をもとに、読書感想文には「かわ」を書きました。
ちなみに、その感想文は優秀作になりましたが、教員が勝手に「かわ」という書名を「みずのたび」に置き換えてしまい、実にガッカリするとともに、その日から教師不信ははじまったようなものです。
まぁ、「水」へのこだわりもそれなりにあるようで、
数年前に、京都に行った折、
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本は旅の“源”
昨年は大河ドラマの影響で、高知県桂浜あたりは、たいへんにぎわったということですが、“旅に対するメディアの影響”は、かなりあるようです。本に限定しても
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「本」でインスパイアされた旅行と言えば、
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私は思います。
図書館を“情報源”に限定するな!
と。
もっとも“情報”の二文字を削除すると残るのは“源”という字だけ。すこしマヌケな感じもしますが、それでいいことにしましょう。おそらく“源”という文字に過剰に反応するのは、平家の残党の方々でしょうから、『平家物語』を読むなり、二階を増築して“平家>二階家”にしていただければよろしいかと。
まぁ、かくいふ私も、“源”という文字に反応して、富山あたりに行きたくなりました。もちろん、
“源=名物駅弁ますのすし”
ですから…って、まったく、これだから「鉄」は!