素朴、というより過激な疑問だが、職能団体で“労働組合の真似ごと”やっている人たちって、ちゃんと労働組合をやっているのか?

先日、全日本自治団体労働組合(=自治労)傘下の我が職員労働組合の定期大会に参加してきました。
かつて役員として積極的に組合活動に参加した私も、しばらくは組合活動にご無沙汰しておりまして、労働組合の大会参加も10年ぶりでした。
印象に残ったことを記すと、まず気がつくのは、政権交代がもたらす“ビミョーな雰囲気”です。
かつて(55年体制以降)、自治労社会党を支持していた頃、自民党政権攻撃で盛り上がっていたのですが、その後の政党再編・政権交代の末、支持政党は民主党となり、その民主党が政権を担っているのですから、ふりあげた拳のやり場に困る、手持無沙汰とはこのことでしょう。時代の変化、情勢の変化ともあいまって、「賃金・待遇改善」というよりも、「現状堅守」守りの立場に立っております。こうした活動報告・活動方針の提案を聴きながら、私は「本領安堵」を固唾をのんで見守る、中世の武士団の一員になった錯覚にとらわれました。
自治労で気になるのは、民営化と「官製ワーキングプア」に対する意識の薄さです。これらは図書館ではだいぶ問題になっているのですが…
ところで、かつてのエントリ

・官製ワーキングプアってなに?(2010-10-19)
 http://d.hatena.ne.jp/hatekupo/20091019/1256039354
・非正規職員を踏み台にして“委託ハンターイ!!”を叫ぶのはやめろよな((2010-10-22)
 http://d.hatena.ne.jp/hatekupo/20091022/1256217764
・無念! 大将首を狙って、体よくかわされた話 〜全国図書館大会第2分科会(2010-11-4)
 http://d.hatena.ne.jp/hatekupo/20091104/1257340739

を通じて、また、意見表明などに目をとおしていても職能団体である日本図書館協会には、「労働組合ごっこ」を楽しむ人たちがいるようです。
労働組合で「直営維持」を叫ぶのは当然のことですが、あらゆる館種をこえ、図書館界全体の進展を図るべき日本図書館協会などで、「労働組合ごっこ」をすることは負債こそなれ、財産にはならないでしょう。
が、一方でそうした活動家が労働者としての司書の地位確保にむけて組合で活動することには、十分な意義があると、私は思います。
自治労で「図書館」の影が、ここまでうすいとは正直思いませんでした。
日本図書館協会で「労働組合のまねごと」をやってる方々におかれましては、それぞれの単組*1において、しっかり労働組合をやっているのでしょうか?
私の憶測では、労組内部においても存在意義が出せない、というよりも組合からも相手にされないのが“組合活動家もどき@日本図書館協会”であろうかと。

*1:自治体等につくられる自治労の組織