公共図書館司書の働きぶりは、NDL、学校・大学図書館司書の2倍ということです

別に、国立国会図書館学校図書館大学図書館で働く皆様をバカにしているワケでもなければ、公共図書館司書の皆様をヨイショしているつもりではありません。
昨日のエントリで、
日本図書館協会にはもっと不満がある”
と述べましたが、その源はこちら、

日本図書館協会認定司書事業委員会のページ
 http://www.jla.or.jp/nintei/index.html

twitterでは、協会個人会員は認定料20,000円、非会員は認定料110,000円(ほかに審査料7,000円かかる)という、あまりの高額に驚きの声もあがっておりました。
が、私は

・日本図書館【教】会が“免罪符”の販売を開始するのか!? <認定司書制度の開始にあたって>
 http://d.hatena.ne.jp/hatekupo/20100718

すでに7月の時点で予想しておりましたので、
“まぁ、こんなものか”
という感想にすぎませんでした。
で、さて、募集要項には、

図書館法第2条に定める図書館(公共図書館〔公立図書館,私立図書館〕)における勤務経験の合計が,司書資格を取得した日から原則として10年以上であること,又は司書資格を取得した日から公共図書館公共図書館以外の図書館,他の類縁機関の勤務経験の合計が10年以上であり,かつ申請時において過去10年間のうち少なくとも5年は公共図書館における勤務経験を有すること。

ということで、“図書館類似施設=公共図書館以外の図書館,他の類縁機関”における勤務経験も合算されるということで、
「これは評価すべき」
と、思いましたが、これが
大甘でした!
認定司書事業委員会のページでは

日本図書館協会認定司審査会内規
 http://www.jla.or.jp/nintei/naiki2_02.pdf

がありますが、この第12条によれば、公共図書館以外の図書館、他の類縁機関の勤務経験については「勤務経験月数の補正」として勤務経験に「補正係数」として、その分ディスカウントされます。
ディスカウントはある程度覚悟していましたが、国立国会図書館学校図書館大学図書館そろって「補正係数」0.5!
みんなまとめて五割引き、半分です!
つまり、これらの図書館に勤める司書の働きぶりは、公共図書館の半分にすぎない、半人前、というのが今日のお題の所以。
質と量、どちらが「半人前」扱いの根拠かはわかりませんが…
そもそも、日本図書館協会はその定款において

この法人は,全国の公共図書館大学図書館学校図書館専門図書館,公民館図書部,その他の読書施設及びこれらに関係ある者の連絡,提携のもとに,図書館事業の進歩発展を図り,わが国文化の進展に寄与することを目的(第3条より)

としている団体であったのですが、ここに絶対的なヒエラルキーがあることを日本図書館協会認定司審査会が「認定」したようなものです。
ここまでくると、
「来年の個人会員会費、「補正係数」に応じて、半分しか出さんぞ!」
と、心に誓いましたが、数秒後には
「その頃は“退会>故人会員”だろうな」
と思い直しました。“心の誓い”は、数秒と続かない、そんな私は「半人前」。