私の経験値(キャリア)は自分自身だけでよるものではない。だから…
日本図書館協会2009年度中堅職員ステップアップ研修OB会を前に
このブログ開始のきっかけになった
・日本図書館協会2009年度中堅職員ステップアップ研修(2)
http://www.jla.or.jp/kenshu/stepup2009-2.html
修了してから早いもので、一年が経過しました。
あのころ、
“来年、大阪で同窓会をやろう”
という約束を皆でしましてが、先般11月20日(土)にやろうということで、8月に前触れがあり、9月下旬には正式なご案内をいただきました。
幹事の労をとってくださった、H市立図書館の方に感謝しつつ、私も出席の返事を出し、楽しみにしていたのですが…
・公共図書館司書の働きぶりは、NDL、学校・大学図書館司書の2倍ということです(2010-10-27)
http://d.hatena.ne.jp/hatekupo/20101027/1288183762
にも書いたのですが、
・日本図書館協会認定司書事業委員会のページ
http://www.jla.or.jp/nintei/index.html
を、見て、自分の勤務経験のほとんどが「認定係数0.5」にディスカウント、半減されましたので、楽しみもまた半減です。
日本図書館協会の「ダブル・スタンダード」
そもそも、認定司書事業も、ステップアップ研修も、専門性の確立と強化を目指すということが原点でありました。
・専門性の確立と強化を目指す研修事業について
http://www.jla.or.jp/kenshu/kenshuwg/wg%20hokoku1998.pdf
つまり、認定司書事業も、ステップアップ研修も、車輪の両輪のようにできたものと思います。
私は、司書としての勤務が8年以上に達したということで、ステップアップ研修の受講要件を満たすと判断されたから、受講を認められ、修了いたしました。
だが、「認定司書」のほうでは、学校図書館も公民館も半人前(認定係数=0.5)と判断される、私にとっては二重基準(ダブルスタンダード)に思えてなりません。
「司書」としての経験は“司書だけのものではない”
ここまで、書きますと、私が
“「認定司書」の取得にこだわる亡者”
であるかのように思うでしょうし、また、ある方にとってみれば、
“負け犬の遠吠え”
“負け惜しみ”
にとるかもしれません。
が、私がなぜ、こだわるかといえば、以前のエントリ
・「公の施設」である公共図書館の職員もまた「公の存在」である
http://d.hatena.ne.jp/hatekupo/20100926/1285506126
にも書きましたが、私は「司書」の成長なり向上というのに際しては、司書自身の努力・研鑽・態度・意欲といったことも大事なのです。
ランガナタンはいいます。「図書館は成長する有機体」であると。それは職員・資料だけでなく、職員も含まれると私は解釈します。
図書館員は、日ごろからの市民(利用者)の方々との応対や交流、事例を通じ育っていくことが大切だと思いますし、何よりも公立図書館の職員は「公共への奉仕者」であると同時に「公の存在」でもあるわけですから。
私も、未熟な頃はその人しれずの不特定多数の利用者の方に、未熟なるが故に過ちや不行き届きな点をおかけしました。
が、私は過ちから学ぶことで、成長できたともいえます
「補正係数0.5」は、そのようなご寛容いただいた利用者、糧となった経験をバッサリ切られたような心の痛みを感じます。
どうじに、自分がいままで接した多くの方々との交流を半減することで、それら利用者の存在そのものをバカにされたような印象を受けました。
地に足ついてるか?
私は、今回の認定制度というもの、まったく地に足がついていないような気がします。
審査の内容については「過去の履歴」だけ、「これからの抱負・行動指針」は一切問われていないことが気にかかります。
やっていることは、積分計算のみ、微分して上向きか下向きか、全く考えていないようです。
そういえば、某アニメの
「はっきり言う。気にいらんな」
「あんなの飾りです! 偉いひとにはそれがわからんのです」
の場面が脳内再生されました。
で、同窓会は
今回の同窓会では、日本図書館協会常務理事であり、長年にわたり“専門性の確立と強化を目指す研修事業”に携わってこられたN女史も参加されるといことです。私も最近は沸点をはるかに越え、“気化”しておりますから、せっかくの会を台無しにならないか、心配することもありますが、同時にいい機会でもありますので、“懇親”をブチ壊さない範囲で、徹底的に詰問(なぜ0.5か?!)し、集中砲火するつもりです。
結果はまぁ、丸めこまれるか、最後の最後で遠慮するか、はぐらかされるかがオチなんでしょうが、面白いハナシがありましたら、書きますが、まぁ、全く面白くないことばかりでしょう。
でも、参加します。私は。なぜなら「約束」だから。
AKB48の「十年桜」をききながら…