私の経験した図書「官」

注:初歩的なミス記載のため、補記しました2012-8-13

関越タントの驚愕

先日、関越道を時速100キロで巡航していると、バックミラーに軽自動車が猛然と現れ、追い越し車線に車線変更して、瞬く間に抜き去っていきました。
察するに、160キロは出していたと思います。軽自動車の制限速度は80ですから、2倍近く出ているワケ。
道路交通法違反を指摘することは正しい、ただし、現行の軽自動車が160キロ出せるにもかかわらず、なぜ制限速度80でなければならないか、という疑問が出なければウソ。現行の制限速度が設定されていた頃の軽自動車はそれなりの性能だったと思いますが、現在の軽自動車は走行・安全性能が向上しています。昭和のそこらの普通車よりも優れたパフォーマンスを持っているであろうことは察しはつきますが、そうしたイノベーションをそっちのけ、というには「官」の「官」たる所以。

特急ヒタチの憂鬱

さて、ハナシかわって…
乗り物ネタばかりで、恐縮ですが、先日尾久界隈で休車(?)状態の651系を見かけました。
wikipediaJR東日本651系電車
 http://ja.wikipedia.org/wiki/651%E7%B3%BB
国鉄がJRにかわってからほどなく導入された車です。
この列車は昭和43年以降続いてきた「在来線最高速度120キロ」を打ち破って130キロ運転を開始した車両です。
つまり、「官」たる国鉄が二十年間乗り越えようとしなかった「壁」を「民」たるJRが、さっそくにあっさりと超えてしまったワケですね。「官」と「民」の差がよくわかります(もっとも同じJRでも西日本はやりすぎ、節操なさすぎですが…)。
スタイルは自分は旧成田エクスプレス253系の方が好きでしたけど、銀河鉄道物語に紛れ込んでも不思議ではない未来的なデザインです。
さて、この電車。私が日ごろアシにしている185系(なんせ最高速度110キロで、湘南新宿ライン快速に追い抜かれる始末だ)よりも新しく、高性能。上野駅で両者が顔を合わせると
「これで同じ(B)特急料金か!」
と思ってしまいました。
にもかかわらず、先に現役を退いてしまいました。
私は、651系のように高性能を自負するつもりはありませんが、それでも低スペックの先輩(185系)よりも先に引退しなければならない無念。う〜ん、人事とは思えません。

館長ヒナンの消失

私としては、先輩を非難(できるなら)したい反面、かたや後輩から非難される
私の思うところ、正規司書のダメダメがバレバレになりはじめたのは、図書館長の司書資格要件の撤廃、すなわち図書館法第13条第3項の削除(1999年)のあたりからだと思います。
図書館長が必ずしも司書職である必要がなくなったことで、二つの現象が生じてきました。
ひとつには、「頂点」たる「館長」のイスを巡っての司書同士の競争・切磋琢磨・鍔迫り合いが息をひそめたということ。これは長所短所両面がありますが、モチベーションの低下をもたらしたことは否定できません。
次に、規制撤廃により「館長」のイスに落下傘的に行政職が座ることが多くなりました。この動きには、当初は抵抗感があったものの、次第に受け入れられるようになりますし、また、この動きに対抗して
「どうしても館長になろう!」
と、ハッスルする司書も少なかった感じです(それが証拠に「館長を司書の手に取り戻そう」なんて誰もいってないじゃありませんか)。
理由は、そのほうが“都合がいい”からです。落下傘的にポストにつく行政職管理職は、程度の差こそあれ、それなりの見識ある方々(そうでなければ管理職に登用されるはずもない)であったから、

  • 現場を重視し
  • 専門家(司書)の意見を尊重する

傾向にありました。そういう方々であれば、むしろ丸め込んでしまえば都合がいい。議会対応、職員配置、条例改正、予算要求など面倒くさいことをやらずにすむし、自分たちの意見は尊重されるから、実に都合がいいわけですね。

SOS団?

時あたかも、この頃から急速に「非正規職員」が増えてきます。つまり「ヒラ」の下ができたようなもので、実際には「ヒラ格」の司書が実質的に管理職のようなたちぶるまいをするようになります。
もちろん、管理職手当は出ないけど、責任もないし懇親会で“管理職サーチャージ”を払わずにも済みます。
このような中でも「年功序列」はいまだ、尊重されてたりもするので、「牢名主」「ボス猿」のようなベテランがでてきます。まさに「最強」「最凶」といってもいいでしょう。
私は彼ら彼女らをして
規職員司書だけでいに盛り上げるための輩司書の
そう、SOS団ですね。
私の先輩でも“空気が読めない”ことを理論化して非正規を年度途中でクビにせしめた豪傑がいます。

俺様ヒナンの驚愕

いろいろ、書いてきましたけど今頃になってやっと気がついたことがあります。
私は“身を退く”なんて格好のいいこといって、実はそのやうな「魔界」からフツーの行政職へと「ヒナン(避難)」しただけのことですね。
こう書くと、いろいろ「ヒナン(非難)」のコメントが飛んできそうです。
防衛策として、一応、最後に書いておきましょう。
ただの批判には興味ありません。この(司書のみなさま方)中に人格者、宇宙人、サエてる管理職がいたら、あたしのところに来なさい。以上。

ここに書いたことはすべてフィクションであり、実存する地方自治体・市立図書館とか関係がないということにしておいてください

補記

コメントにもありますように、軽自動車の速度制限は2000年に普通自動車と同じになりました。
ちなみに、私、こう見えても実はゴールド免許です。
軽自動車を持たないからとか、ゴールドだと更新時講習が、時間も機会も少ないとかイロイロ理由はあるでしょうけど、いま学科試験受けたらまず不合格ですね。
私の「司書」たる知識もそんなものかもしれません。