美術館・学芸員の苦悩を垣間見て同情と羨望〜上野のフェルメール、再び〜

武雄戦線異常にやる気なし!

前回エントリ #takeolibrary ネタについて、あまりにもブックマークが伸びていないので、驚きました。
読み返してみると、たしかに小役人根性が目について、
「自分でも面白くない」
エントリでした。ただし、公平な行政実現の観点からの主張がスルーされてしまったから、
「ますます面白くない」
と、いうことで武雄については、しばらくスルーします。

185系特急で

と、いうわけでもないけど気晴らしに前回同様、上野まで行ってきました。
マニア的な話題で恐縮ですが、今回は湘南色の特急。

個人的にはこの2連窓↓

かつての165/169系サロ(グリーン車)を彷彿とさせますが、
そのグリーン車といえば、

80系を思わせるできばえです。
いずれにしても、車体側面で窓の比率が低く、暗くて窮屈な出来映えで、
特に

急行色と「特急表示」は似合わないですね。

さて、上野駅



前回と同じ光景ですが、本日の目的はフェルメールの「耳飾り」ではなく「首飾り」
・ベルリン国立美術館
 http://www.berlin2012.jp/tokyo/
であったはずなのですが、

国立西洋美術館は特急のごとき勢いで
通過!
(ちなみに、この写真はあとで撮ったものです。行動とカメラがめちゃくちゃだ)
結局、またしても

東京都美術館に来てしまいました。
前回観た展示ですから、お気に入りだけを拾い見て、あとは16倍速(これはオーバーか?)で「耳飾り」の前へ。
観賞の行列に並びましたが、前回とちがい、行列の消化ペースが早い…
待ち時間が少ないのはありがたいけど、少しイヤな予感…
そして、
イヤな予感は的中です。
作品の両脇にはスタッフが立っていて、
「立ち止まらないでください」
「歩きながら、ご鑑賞ください」
を連呼しておりまして、前回のように(前回もあまりゆっくりはできなかったけど)味わう余裕も気分もありませんでした。
ガッカリです。

美術館学芸員への同情と羨望

しかし、絶対的な観客数が多いのですから「ゆったり観賞」にも限界はあるでしょう。その相反する要素でいかに妥協するか、ということで美術館学芸員の苦悩が想像されました。
たしかに急かされた側の人間としては面白くないですが、急かしているスタッフにしても内心では、せっかくの展示
「ゆっくりご鑑賞いただきたいのに…」
という気持ちはあるに決まっています。
このあたり、
「資料提供」
という「図書館司書」は気楽でいいや、と思う反面、同情とともに羨望のようなもの〜
「やりがいあって、がんばっているな」
と、いう感情がわきおこってきました。
とにかく、
「がんばれ、学芸員!」
と、心中でエールを送り、次の目的地「首飾り」へと向かいました