武雄と大阪、住民の個人情報の取り扱いには大きな差が

#takeolibrary で話題の個人情報ですが、このような記事を見つけました。

大阪市立小学校におけるツイッターを利用した個人情報の漏えいについて
 http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kyoiku/0000178522.html

タイトルのとおり、「ツイッターによる個人情報流出」ですが、その内容といえば、

平成23年度の教室でのダンス練習風景写真2枚
(在籍28名中13名が写っている写真と14名が写っている写真。)

ということです。ツイッターなどSNSによる公私混同はよくあるパターンですが、その内容「在籍28名中13名が写っている写真と14名が写っている写真」が「個人情報」にあたるのか、少々疑問の残るところです。
写真及びツイートの中身を見ていないので、なんともいえませんが、ツイート自体に問題ある発言がないこと、学級全体の半数を撮影している以上、特定の生徒をターゲットにしたアヤシイ取扱ではないし、おそらく写真の構図からも児童一人ひとりを確定できるような写真ではなかったと推測されます。
行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律」では、個人情報について

生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と照合することができ、それにより特定の個人を識別することができることとなるものを含む。)をいう。

と定義されていますが、今回の案件が、はたしてこの定義に該当するものであったか、といえば疑問は残ります。
新聞報道でも、自治体広報でも、学習風景とか入学/卒業式の写真はおおいに使われていますし、各小学校の公式HPで学習風景写真・動画が掲載されることもあります。
私が編集している「公民館報」も、かなりヤバいですね。
あえて、

全校園に対しても、今事案のような認識の誤りがないよう今一度情報モラルの周知徹底を図るとともに指導を徹底し、学校教育に携わる公務員としての職責について自覚を促すことにより再発防止に努めてまいります。

と、大げさにするほどの事件性は感じられませんでした。
少なくとも、佐賀県武雄市での

武雄市長が肖像権配慮なくネットで一般市民を含む写真1万枚以上を公開、上半身裸の女児写真も(ガジェット通信)
 http://getnews.jp/archives/245332

こちらのほうが大モンダイに思えます。
いずれにしても、個人情報とかSNSに自他(指定管理者として導入が予定されている業者含む)共に寛大な武雄市と、ややもすれば「過剰」にすら感じられる大阪市。両者とも強烈なキャラクターをもつ首長を戴している点で共通していますね。
まぁ、官民問わず、上にやさしく下にきびしい世の中であることは確実なようです。