今頃になって“司書のほこり”とはなぁ…

4月に入ってから更新ペースが落ちているのは、やはりタイトル変更したことで、かつそのタイトルに自分でも馴染めないからだと思います。
自分のブログを開いたというのに、なんだか右寄りの人が書いたっぽいブログに驚き、
「あれぇ、いつのまにこんなものを“お気に入り”登録したんだっけ?」
と思ったら自分のブログでしたっていう、自分でもシャレにならない状況であります。

これといった歴史観もないノンポリノンセクト(←死語)が、なぜこんなタイトルにしてしまったかといえば、自分自身で
「これだけは絶対譲れない!」
ということを表現したいがためですが、今となっては自分自身で“譲りたくない”と思ったモノ。たとえ、誰かに譲ろうとして、“お譲りします”とオークションに出したところでだれも入札しない、すなわち誰も受け取ろうとはしないでしょう。自分の譲りたくないものなんてそんなものです。

タイトルの魂胆はもう一つあって、先の太平洋戦争末期の大本営さながらに、直営維持・民間委託・指定管理者反対・官尊民卑に血道をあげ、徹底抗戦を叫んで(主導して)いる連中に対するイヤミであります。
もちろん、私の場合にはこの面では徹底抗戦にはこだわらないつもりです。
たとえれば、自分の方向は栗林中将のイオージマやアッツのように玉砕するつもりはサラサラありません。木村昌福提督のような“キスカ撤退”こそが狙いというものです。

で、「撤退」して20日がたちましたが、「撤退」してからの毎日は甘くはありませんでした。16年ぶりの市役所本庁舎は、過去のようなのんびりした風潮はまったくなく、各職員は青息吐息の体でこなしています。サービス残業も常態化してきていて、勤務時間の15分前には出勤、帰るのは早くても時計の分針が一周してからという毎日です。
図書館にいたときは、非正規職員の問題で、その賃金や待遇格差の大きさに心いため、
「同一労働・同一賃金!」
の実現を心待ちにしていましたが、今となっては正規職員同士であっても
「同じ賃金にして、この労働の差はいったいなんだ????」
と言いたくもなります。
昨年は50代の職員が4月に赴任して、数日後に音を上げて退職した職場です。
重圧で「心の病」になり、病休している人もおります。
私も16年の「司書」からの転職で、結構苦労しています。40代半ばということで、もの覚えも悪くなってきています。

もっとも所詮はやっぱりお役所勤めですから、出世や昇格をきにしなければ、開き直って
「僕ってこういうシゴト、しょうにあわないんだよねェ〜〜〜」
とかいって“ダメな人宣言”を出してしまい、ユルユルとマイペースを維持するという手も当然あります。
でも、自分には、それをするつもりは毛頭ありません。
勤勉が故ではありません。
自分は図書館の司書として働いてきました。
ここで「ダメなヒト宣言」を出してしまえば、
「ああ、やっぱり司書はなにをやらせてもダメなんだよね」
という評価を上書き・補強することになってしまいます。
そのためにも、今の自分は20代前半の女子職員が半ばバカにした態度で
「◎○さん、たしか昨日もおんなじコトでミスってませんでしたぁ〜」
なんていわれても、
「今まで別の仕事(図書館司書)だけしかしてきてないから」
というイイワケは禁物。
自分はともかく、元同業者(=司書)の名を貶めることはできません。
今頃になって司書の誇り(というより“埃”?)を重荷に感じています