いただいたコメントについて〜「愛想のいい無能な図書館員」と「無愛想の有能な図書館員」

id:poppen38様より前々回エントリ

・なぜ不愉快なエントリ【図書館利用は忍耐が必要だ。はじめて気がついた!】を書いたのか。カウンターに立つ図書館員ののみなさまへ
 http://d.hatena.ne.jp/hatekupo/20100814/1281764371


についてコメントをいただきました。お返事さしあげようと思いましたが、おもうことあって、ここに再掲させていただき、自分の考えを述べます。

>少なくとも「愛想のいい図書館司書」にはあまり出会ったことがありません。

 う〜ん、これはどうなのでしょうね。私は今まで二つの県に住み、図書館中毒のため小さい頃から月に2,3回は図書館に通う他、市内,県内の複数の図書館にも遊びに行くなど複数の館で利用を重ねてきましたが、逆に「愛想の悪い図書館員」に会う確率の方が低かったです。少なくとも利用者として職員の「愛想」で不快な思いをした記憶はなく、図書館員と言えば親切で(時として度が過ぎるほど)愛想のいい存在だという印象が強いのですが。
 ・・・・・・ただ「愛想の良さ(親切さ)」と専門職としてのレベルは必ずしも関係がないというのも自分の経験上言えます。むしろ愛想は多少悪くてもいいから、図書館員としてのレベルを上げてほしいと思っています。

poppen38様
コメントありがとうございました。
日ごろ、

「少なくとも「愛想のいい図書館司書」にはあまり出会ったことがありません。」

という発言はやや極論かもしれません。
が、「愛想の良し悪し」とは個々人の感覚の問題でありますから、表現上のブレもあろうかと思います。

私は元図書館職員ですから、どうしてもかつての同業者にはきびしくなってしまうのですが、一方で自分に対しても厳しくなければと努力はしてきました。

安易に「比較」することはよくないことですが、他のサービス機関と比較して「図書館」はどうなのかと考えると、平均すれば「中の下」ではないかと思います。
私は東京に宿泊するときは、安月給を省みず、新御三家といわれるホテルに泊まります。
横浜ではインターコンチネンタルグランドがお気に入りです。
安月給でなぜ、高額なホテルに泊まるかといえば、自らのサービスの質を高めるためです。一流ホテルマンの接遇・立ちぶるまい・洗練された所作は及ぶべくはなくとも、学ぶことしきりでありました。

図書館員に対して好意的な意見を出してくださるのはまったくもってありがたいことですし、
“少なくとも利用者として職員の「愛想」で不快な思いをした記憶はなく”
というくだりには、自分も嬉しいと思いました。
また、
“ただ「愛想の良さ(親切さ)」と専門職としてのレベルは必ずしも関係がないというのも自分の経験上言えます。”
というのも重要な指摘です。
が、
「むしろ愛想は多少悪くてもいいから、図書館員としてのレベルを上げてほしいと思っています。」
この意見には賛成できません。
エントリ本文にも書きましたように、サービス・接遇のスタンダードは、急速に高まっております。
これからの図書館員は、いわゆる愛想、というよりきちんとした接遇をこころがけるべきであります。
でなければ、
「市民の信頼」
はえられませんから…