だがしや楽校、起動!!

月並みな、あまりにも月並みな…

「まったく、今時の若いヤツらときたら…」
あまりにも、ベタなセリフ。耳にタコ、といってよいくらい
“語り継がれてきた言葉”
ともいえそうです。
で、そのセリフを口にしたのは、とある老人クラブの会長さん、堂々の“昭和ヒトケタ”です。
あまりにも、当然のことですが、面白いのはここから。会長さんが非難する“若いヤツら”というのは、いわゆる団塊の世代といわれる60歳代の方々のこと。一昔前の感覚ならば、「高齢者=老人」と呼ばれる方々(無論、当の本人たちは金輪際、認めないでしょうが…)ですから、老人が老人を罵倒するという、もはや聖域も仁義もない戦争状態といえそうです。

不良老年?

件の会長さんの経験談を聞けば、あながち“思い込み”とか“妄想”ではないということがわかります。
老人クラブの方々は“社会奉仕”“地域への貢献”として、毎朝通学路に立ち、小学生を見守り、「おはよう」と声かける運動をやっています。
小学生は、お年寄りたちが自分たちのためにやってくれていることだとそれなり理解しますから、年寄りが声掛けするよりも先に子ども方から元気よく「おはようございます」の挨拶が返ってくるし、あまり“模範的でない中高生”ではあっても、ちょっぴりアタマを下げたり、自転車から片手を振り返すようなアクションをしてくる。サラリーマンは“営業スマイル”であいさつ。ところが、全くと言っていいくらい無視(=シカト)するのが60代くらいの人々。これらの方々だけは、犬の散歩をしていて、犬のフンを拾わない、諭すと、
「犬だからフンして当然だろ!」
「ウチの犬だけが糞しているわけじゃない」
と逆ギレして食ってかかる有様で、老人クラブのみなさまも“フン慨”しているそうです。
実際、最近の高齢者の「不良化」はイメージ論ではないようです。
高齢者と犯罪といえば、オレオレ詐欺に代表されるように、“高齢者=被害者”のイメージが強いのですが

・被害者高齢犯罪者の現状(平成20年版犯罪白書
 http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/55/nfm/n_55_2_7_1_0_2.html

高齢者犯罪は増加中です。

前期高齢者はこの際…

で、さきほどの後期高齢者=昭和ヒトケタの方が嘆くのは、これからの地域と社会の在り方、そして必ずや老人が「白眼視」されることのおそれなのです。
フツーの“公民館一年生(で、なくてもそうだと思いますが…)”ならば、テキトーに相槌を打って、相手様が気が済むまでしゃべらせ、「嵐」が止むのを待つ、という対応かもしれません。
しかしながら、私には「横浜熟議」の参加者から教えてもらった、理論なり実践

・だがしや楽校 on the web
 http://www.dagashiya-gakko.com/
・だがしや楽校(おきたまラジオNPOセンター)
 http://web.me.com/okitama_radio/dagashiya.html

を「切り札」として持っておりまして…
「会長さん、あのね、昔話に出てくる“よいおじいさん”は“大きなつづら(=前期高齢者)”は選ばないですよ。むしろ“小さなつづら(=小学生)”がお似合いです。この際、“前期高齢者*1”は、この際忘れて、子どもといっしょにみんなで遊びませんか。」
そんないきさつで、だがしや楽校、本県初(?)の開催となりました。
同時に、わたしも運動のMLに仲間入りさせていただけることに…
共有・集う・学ぶ・結ぶ
一歩前進です

*1:後期高齢者より若い高齢者、の意味