メディアの委縮

前回に続き、自主規制のことについてだが…

arg師の

・「第1回ARGフォーラム「この先にある本のかたち−我々が描く本の未来のビジョンとスキーム」への皆さんの感想(2)」(編集日誌、2009-08-30)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20090901/1251791162

と、その中で紹介されていた

・「本は編集者が作る」(横浜逍遙亭、2009-08-23)
http://d.hatena.ne.jp/taknakayama/20090823

・「出版に展望はあるが、○○な出版社に展望はない−出版書店業界事情 ●干場」(ディスカヴァー社長室blog、2009-08-27)
http://d21blog.jp/discover/2009/08/post-99ca.html

を拝見した。

とりわけ関心があったのは干場さんの発言

④凡庸な編集者とそれを許す出版経営の責任

明快な発言は快い。

が、逆説的にいえば、今の出版社には「凡庸な編集者」でなければ務まらないだろうし、案外有能であろうと思われるような逸材はさっさと見切りをつけてしまっているのではないか。

・出版不況ということで、ある程度の部数が売れることは至上命令であるし、一方経費節減を求められる。
・個人情報保護に対する配慮に神経をとらわれる。
・万一、コトが起これば「自己責任」をとらされる。

なんともやりにくいことよ…

そういえば、かつて名編集長として有名だったヤスケンこと安原顕さん。
彼が廃刊寸前の雑誌「マリ・クレール」を見事に時代の寵児に押し上げたことはいまだ記憶に残っているが、その「マリ・クレール」も休刊になった
http://www.hfm.co.jp/product/marieclaire/info/090630
合掌。