オビは短し、ですが図書館員のセンスが測れます

先日、カウンターでブックコートがけをしている話をしましたが…
素納品で納めてもらうと、当然“オビ”がついてきます。

そこで、我が館ではブックコート装備をしたのち、フツーの図書館では捨ててしまう“オビ”を巻きなおして、提供することにしました。
利用者さんからは、
“選びやすい!”
と、大変好評をいただいております。
しかし、一方で同業者の諸先輩の評判はといえば、遺憾ながら芳しくありません。(ウチはネットワーク搬送体制をとり、基本“どこ(の館)でも返却できる”ことになっているんで、他の分館なり本館なりに返却されるケースが多い)
いわく、
「返却されたときに紛らわしい」
「バーコードなぞるのに面倒」
「“オタクではなぜやらないのか”と利用者に問い詰められた」
などなど…
中には
「『資料提供事務要項(マニュアルみたいなもの)』に反する」
とまで言われましたわw
で、その『資料提供事務要項』のナニに反するかといえば…
“資料本体以外の余分な付属物を外すこと”
ぐらいしか思い当たりません。
まぁ、アンケートハガキなどのようなものは外したほうがいいけど、逆に旅行ガイドブックの添付地図はどうするの? って話にもなるわけです。
こちらとしても、伊達や酔狂でやっているわけではなし、毎日新聞社による読書世論調査でも、“本を選ぶきっかけ”としてオビは結構重要な役割を果たしていることがわかります。
利用者のことよりも、“目録規則を重視するカタロガー”“分類を頑なに守る排架要員”がうようよしているこの素晴らしき世界ですから、それでも構わないと思いますけど…
皆様の勤めている(利用している)図書館はどうでしょうか?