本屋のレジにて

本屋に行くことは楽しみの一つです。
ちなみに、私の好きな書店は、たとえば東京であれば神保町の東京堂書店本店やアイドルイベントが開催されていない日の書泉グランデといった感じ、少し変わっているかもしれません*1
今日は地元の書店に行ったのですが、オンライン書店全盛で、地方都市の書店経営は厳しく、出向いたのは老舗の書店なのですが、フロアも縮小されて、人もまばら。今頃ですと教科書販売・副読本・辞書・参考書・問題集などで潤うハズなのですが、少子化・大学入試の全入化とあってはやはり苦戦中の様子。そのためか、人影まばらな店内には廃止決定前の寝台特急「富士」「はやぶさ」「北陸」のガランとした開放型B寝台車のようなオーラがただよっていました。
今日買った本はこちら。

フィットネスクラブのエアロバイク漕ぎながら読む本なので、気軽で読める新書サイズの本を選びましたが、何といっても主題が主題だけにブックカバーをかけてもらうことに*2
バイトらしき店員が慣れない手つきでカバーをかけるのに1分以上かかった*3
ようやくのことで、商品を受け取るとき、思わず
「ありがとう」
感謝のコトバが口に出ました。
無造作に袋に突っ込まれた雑誌を受け取るときにはそんなことないんですが、やはり本を保護する作業(=カバーがけ)に本能的に共感と感謝を感じてしまうのでしょうか?
このビミョーな差というもの、勤務館のカウンターに応用できることはないか、考えたところで、今の自分には関係ないことよと考え直し、外に出ました。
やはり風が冷たく感じました

*1:そこでジュンク堂紀伊国屋の名をあげぬことが自分の“負け組”たる所以

*2:そういえば、なぜカバー要らぬといふと最近の書店員は“恐れ入る”のでせうか?

*3:たぶん新宿の紀伊国屋なら10秒たらずで終了するだろう