「L−1グランプリ」、転じて「図書委員甲子園」

またしても、お楽しみな企画が出てきました!

・賞金総額100万円! L-1グランプリ2010開催!
 http://www.toshokanshinko.or.jp/senden/


司書のリーダーシップやファシリテーションアジェンダ設定やビジョン提示、パブリックスピーキングの能力はおしなべて低い。それだけに競いながら経験を養うとともに評価を共有するこの企画、大いに賛成、大賛成です。

けれども、
“少し惜しい”
“U−40へのこだわりはもったいない。”
自分がO−40だからという負け惜しみでいっているわけではないのです。
図書館界はお役所体質の一つとして年功序列が強くあります。
U−40を前面に押し出す限り、年功序列社会である図書館界でその成果を共有・活用とする機運はあるかといえば、私はかなり疑問符をつけます。
“若いひとたちがなにかやっとる”
という反応がせいぜいでしょうか。

まぁ、一応対案(個人私案)を示しておきます。
賞金100万円を2分割します。
・総合部門(O−40含む)  50万円
・U−40限定部門      50万円
U−40の連中がトップをとれば、W優勝ということで、100万円を手にします。
総合1位をO−40の連中がかすめとっても、U−40の最優秀には50万円もらえます。

いいかえれば、若けぇ衆の100万獲りをO−40が立ちふさがるという図式。そう、U−40対O−40、柔軟性対保守性、発想対経験の争いをつくりだせば面白い。

で、O−40の私はといえば当然O−40応援にまわるとお思いでしょうけど、私は単ワク指定でU−40が勝つと思います。
今年の2月には、ARGカフェに出てきましたが、短時間ではありましたが、つくばとかの中の人たちが活発かつすぐれた議論(図書館界の議論下手の輩になじんでいたので特にそう思ったのでしょうけど)のを繰り広げているのを見聞きしながら嬉しく感じましたし、これからの図書館界にはやはりペプシを飲んで口に泡とばすことが必要なのかと少し勘違いもしたりしました。

少し、惜しいです。
若い優秀な人たちの活発で柔軟な発想で、O−40の連中(特に、図書館現役を遠ざかって何年もたつのに職能団体の役職役付きに齧りついて離れないようなひとたち)を比べるべくもなく、徹底的に、完膚無きまでに(それでも首の皮一枚くらいは残そうな)叩きつぶす場面、ぜひ見たかったと思いました。

ともあれ、開催要項が発表された以上、グチめいたこと言ってもはじまりませんし、また、若手の能力養成ということには言わずもがなで大賛成ではありますし、この企画をもっと興味深くさせてしまうゲリラ的手法を考えてみました。
それは、若さを求めるならもっと若く、
「U−20」
の参戦に期待します。
具体的には高等学校図書委員によるエントリーです。
図書委員会活動は地味であると同時に刺激に欠けるためでしょうか? 図書委員会活動の活性化は学校図書館界の課題の一つでもあります。
また、高校生の読書ばなれ、公共図書館ばなれが指摘されていることからも、高校生に“理想とする図書館像”をイメージしてもらうこと自体、大いに意義があることでしょう。
よく高校学校の校舎に
「祝 関東大会出場! バスケットボール部
という垂れ幕が下がっていますが、母校に
「祝 L−1グランプリ優勝 図書委員」
などといった垂れ幕が下がれば楽しい。

こうなったら歓迎、U−20。
めざせ、図書委員甲子園。