あまりにも“日本的な”図書館HP事件 その2

前回の続きです。
が、その前に…
id:min2-flyさんからブクマコメで次のようにご指摘いただきました。

「2週間で33000」はならした数字で、実際には1秒1回ペースを複数回に分けてやったんではなかったっけ?

ハイ、実際そのとおりでした。ここを訪ねてくださるかたはこのあたり了承ずみではないかと思い、説明を省いてしまいましたが、一応論じる上では言及しておくべきでしたね。反省しています。と、同時にご指摘・ご教示いただいたmin2-flyさんには感謝しており、機械あればペプシでも贈呈したいと思います。

で、まぁ本題ですが、確かに「瞬間風速」というものを考慮しなくてはいけません。
例えれば、東名高速全線346㎞を4時間かけて走破したといえば、不思議でもなんでもありません。
ところが、用賀から厚木あたりまで渋滞ということでチンタラ走り、足柄SAでは1時間ちかく休んで、残り260㎞あまりを時速180キロですっ飛ばしましたといえば、これはよくない。制限速度違反ということでしょうね。
実は、今回の事件では「制限速度」というのがはっきりしていない。山道を走っていたら突然片側2車線・中央分離帯つきの高速道路そのもののような道に出たとします。ここで制限速度標識がなければ、「高速自動車国道」とまではおもわなくても、一般道路における制限速度60キロを出す車は少なくないはず。でもって、ところが白バイの警察官に呼び止められ、
「この道は制限速度30キロなんですよ。ハイ、30キロオーバー。赤切符ね…」
とくらわされたら、どんな人格者でも逆上すると思います。
今回の例で、「2週間33,000・1秒1回」が逮捕の対象となるなら、いったいどこまでが迷惑行為・違法行為・犯罪行為になってしまうのでしょうか?ましてやアクセス・ログが目立たないことゆえに、冤罪の温床になりかねない面もあります。

次に、このニュースに接したとき、日本の警察というのは、時代の最先端分野であくまで前近代的なことをやっているなぁ、と思いました。当該者の実名を警察のHPで公開するということ。江戸時代以前の公開処刑(市中引き回し・獄門・鋸挽き)のように「見せしめ」にしたような印象があります。

最後に、元図書館職員としては、「図書館の自由」からみてどうかと思いました。まぁ、これはいわずもがな、ですね