口では「ウエルカム」だが、他所者に冷たい図書館って結構多い

前回の拙エントリをみて仰天してしまいました。
(自分のブログとしては、ですが)かなり多くのブクマがついています。

http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/hatekupo/20100714/1279115097

しかも、おおかたの人がそれぞれ良いコメントを書いてくれていて、カラーも含めてスターマークのやりとりが活発! このあたりが、本家(私)と皆々様の“差”にちがいないと、思わず嫉妬…じゃなく喜んでおります。

さて、ただでさえ不快指数上昇中の今日この頃ですから、やはり「イイ話(当社比)」からはじめます。
前回紹介した、

内閣府大臣官房政府広報室による自由時間と観光に関する世論調査
 http://www8.cao.go.jp/survey/h15/h15-jiyujikan/index.html


皆様、詳しくご覧になりましたでしょうか。
私にとって、この調査、ツッコミどころ豊富で、まだまだネタにしようと思っています。

「(3)一定期間滞在型の旅行先に求める施設や周辺の機能等」において
“もし,リゾート・保養地などに一定期間滞在して余暇を過ごすとしたら,滞在施設やその周辺にどのような機能等があったらよいと思うか”
という設問に対して
「図書館や博物館など幅広い教養・文化を高める施設がある」と答えた人は13.5%
案外多いですね(この13.5%のうち、約半分が美術館で、1/3が博物館で、1/8が文学館・郷土資料館で…などという憶測はこの際やめましょう。図書館司書は胸を張れ!)。「観光資源としての図書館」というのは案外成立しうるかもしれません。
が、ヒガミもあるけど、図書館って案外他所者に冷たい。実は私、研修仲間の勤める図書館をアポなし探訪しようとして、その図書館のWeb見に行きましたが、大変、というより安っぽちいRPGのダンジョンにはいった気分です。
まず「アクセス」のページそのものを探り当てるのが大変。「館内案内」「施設案内」「利用案内」のどれにはいっているかわからないし、扱いも館によってさまざま。「××図書館のご案内」に入ったら、“昭和○○年創立、総工費いくら…”という、他所の人間にとって(おそらくその市民ではあっても)どうでもいい記述があったりします。“はじめてご利用のみなさまへ”という一見親切そうなページもありますが、“カードつくるのには身分証明もってこい”レベルであったこともあります。
で、なんとか“あくせす”して“アクセク”…おっと逆か! してみたところで必ずと言っていいほど、デフォルメされた使い物にならない地図(おそらく平城京のような都市ならば大丈夫かもしれませんが)が出まして、仕方なく別ウインドウでYahoo地図などで調べ直さなくてはいけません。
次に「駅からバス10分」とありますが、バス会社も行先・系統も最寄りバス停もない。図書館によっては“駅から車で10分”という“バスに乗れないならばタクシーを使えばよろしいのに…」ってマリー・アントワネットが館長を務めておられるような記述にも出くわします。

もちろん、住民税も払っていない「ちょっとのぞいて見ただけの異邦人」にはそれでいいでしょう。
けれども、転入したばかりの市民にとってこの記述はどうかと思っちゃいますね。

・ 自治体の図書館 36%は利用経験なし
  http://polls.dailynews.yahoo.co.jp/quiz/quizresults.php?wv=1&poll_id=2397&typeFlag=1

やれやれ、今日も不快指数が高くなってしまいましたね。

ところで、はからずも今回「観光と図書館」について皆様の関心が高いということがわかりましたので、ここはひとつ

・ 7月24日(土)、図書館をネタに飲む会@横浜&横浜市内図書館的施設ツアーを開催します。
  http://d.hatena.ne.jp/arg/20100707/1278475955

で、続きはまた〜りBEERを飲みながらいかがでしょうか?
私からも自信をもって(あまり説得力ないが…)おすすめします。