田中好子さん(元キャンディーズ)の死を悼んで

もともと、風の強い日が多い我が街ですが「春一番」を越える強い風が吹いた日でした。
田中好子さん(元キャンディーズ)の死去の報に接したのは、そんな日でした。
私もアイドルヲタを名乗るほどではありませんが、

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と、現在につながるアイドルファン歴(浅香唯からAKBまでの大空位時代がありましたが…)は、その原点にあったのがキャンディーズです。自分の小遣いではじめて買ったCDは『哀愁のシンフォニー』
あの解散の日、1979年4月4日に至るまで、1676日という期間はあまり短く(これには、異論があるでしょうが、モー娘の半分以下、AKB48も既にこの日数を上回っています)、それが故に鮮烈な印象を残しています。桜の季節に「別れ」を感じるのは、キャンデーズ解散という原体験があるからです。

今回、逝去の報に何よりも驚かされたのは、闘病期間の長さ〜19年間という長期間、闘病を伏せて、かつ誰にも気づかれず、「最後の日」に至ったことです。田中さんはこの長い期間に、笑顔を振りまき、数多の作品で好演してます。
“闘病ということを伏せる”
ということ自体が、なかなか精神力の必要なことです。
周囲の方々の
「お変わりなく…」
「いつも、お元気そうで…」
社交儀礼の言葉一つにしても、胸を刺すような、しかし笑顔で返す気丈さ…

私も、そのような苦しみや努力といったものに、心を寄せるような人間にようやくなれました。
スーちゃん、ありがとう。
37年前、“年下の男の子”であった私は“男の子”ではなくなりましたが、これからも永遠のスターです。