中学生おそるべし

昨日は発熱の勢いで、恐れ多くも図書館問題研究会に管を巻いてしまったことを煙に巻きたいと思いますが、小生3年前に禁煙したのでそういうワケにもいかず、まだ微熱なのは天罰だと思う。

で、今日は連休明けということで、無理やり出勤。ご同業者ならお解かりのとおり、返却資料にあふれた返却ポストがあり、かたや配達済み新聞が詰まった郵便ポストがあり、FAXには連休中も勤勉に開館していたらしい同業者からの相互貸借依頼が数枚あり。それでも一つ一つ処理していこうとするが、あまり仕事に集中すると鼻水が垂れそうになるわけで…

ところで、
地元中学校の「職場体験学習」が新型インフルエンザで中止になったことは以前に書いた
http://d.hatena.ne.jp/hatekupo/20090902/1251905334
おかげでこちらは、2名の若い労働力を失って映画会行事を迎え、結果一人で公民館ホールのパイプ椅子80脚の出し入れを一人でやって散々だったわけだが…

学校は5日前に担当(学年主任らしい人)先生がお詫びと連絡の電話が一本あったきりなにもなかった…
「まったく、頼んできたときは同意書を出せ、指導計画書を出せ、っとやたら書類ばかり提出させて、手前の都合で中止するときは電話一本かよ。ったく気楽なもんだな、学校は!」
そんなつぶやき(一応ことわっておくが、“リアルつぶやき”ですからね。小生Twitter未デビュー)が耳に入ってしまったのか…

校長先生が来た!

用向きを尋ねると、件のお詫びとお礼のあいさつに来たのだという。
あいさつが遅れた理由として

「以前2回お邪魔しましたが、御留守とのことで…」

そういえば今月は研修だの会議だので留守が多かったからなぁ…
申し訳ないと恐縮する一方で、その実内心
(これが“三顧の礼”というヤツか…今日から俺様も諸葛孔明並というワケだ。あはは…)

まぁ、本来ならば担当主任主事で済ませるところであるが、主催行事に職場体験学習を組み込み、広く住民にサービスしようとする計画に感銘を受けたとのことで…
校長先生にほめられたり、礼を言われるのは本来悪くない気分になるはずだけど、少年時代を省みて一種トラウマになっていることもまた確か。
玄関でお見送りした時は、正直ほっとした。

で、校長先生が帰ったあとで、いただいた文書をみると…
生徒の手紙(お礼とお詫び)が入っていた。
(学校の正式な「お詫び」が遅れた理由は、生徒にこの手紙を書かせていたからなのだな)

まず一人目をみる
図書委員会副委員長と生徒会役員を兼務する彼女はやはり優等生タイプ。
丁寧で美しい文字で整然と
・職場体験でのプログラムに期待していたこととそのお礼
・にもかかわらず参加できなかった残念とおわび
が流麗にしたためられている。特に
“来年の後輩たちへのご指導とご協力をよろしくお願いします”
とまで言及している出来過ぎぶりには驚いた。(が、正直おもしろくない)

次に二人目。
うってかわって、殴り書きというか、下書きをそのまま出したような文体・文章になんとなく安心と親しみを覚える。
そのままこちらもリラックスし過ぎたまま拝読したが、最後の一節にはぶったとんだ!
「ぼくは将来職にあぶれたら、この図書館でバイトしたいと思います。」

深読みしてはいけない、これは考えなしに書いた文章だ、と思うが…
まぁこれが10年前なら
「なめんな小僧!」
と思うが…

今の図書館界の現状に照らして、これはなんとも…