総合展駆け抜け記 「見える化」よりも「見(魅)せる化」を考えようかな

過日行われた、図書館総合展にいってきた。
いろいろなフォーラムがあることは知っており、とにかく終日聴きたい催しばかりだったが、仕事と体調で結局行ったのは最終日。しかも着いたのはお昼近くになってしまった。
まずはお楽しみにしていたポスターセッション。
ひとわたり拝見したところで、口頭発表の会場に入る。惜しむらくは、人が少ないこと。みな外の飲食店に長い行列ができているからか。一所懸命練習等をしてきているだろうにと少々気の毒。
その中で、hatekupo的に一番よかったのは

お茶の水女子大学附属図書館LiSAのみなさん。
各方面で御活躍の“もでき”さんの「壁を壊す」話は思わず吸い寄せられたし、共感する。願わくば“壊す”話をもう少し聴きたい。が、時間は時間なのでまたの楽しみ(の機会があればいいが)にする。スピリチュアルなお話のあとは、“きんたか”さんらのデジタルアーカイブスについての実践的・実用的なお話し。この継投策は上手い。

発表終了後、改めてポスターを「読む」。ポスターはあくまで「見る」ものであって「読む」ものではないといわれそうだが、これでいい。
たとえば、地下鉄に乗ったとする。当然気晴らしに中吊りに目が行く。そのとき、たとえば「文芸春秋」などの文字だらけならばなんとなく得をした気分になる。(もっとも年齢相応の助平心で“袋とじ”目当てでつい買ってダマされた気分になることもあったが…)
小生、高校に勤めていたときは「(学校)図書館を待ち合わせ場所にしよう」キャンペーンを打ち出して、それは目的外使用ということで教頭先生の反発をかったが、こういう「読むポスター」、学内の「待ち合わせ場所」に貼ると「読者」が増えると思う。
このポスター、個人的にほしいと思っていたが、もちろん非売品であると思っていたが
 ・LiSA活動日誌
   http://ochadailisa.blog32.fc2.com/blog-entry-354.html
  に写真が掲載されている。 
   http://blog-imgs-31-origin.fc2.com/o/c/h/ochadailisa/CIMG1270.jpg
が、残念ながら読むわけにはいかない。いずれの機会のために、このポスターをお茶の水女子大学附属図書館は大切にしてほしいと思う。

今回の図書館総合展は総じてプレゼンテーションに重きがおかれるとともに、また上手な人が多いのが印象に残った。たまたま通りがかりのTRCブースでは、栃木の真岡市の館長さんが指定管理者館長として説明をしていたが、この方のしゃべりが腰を抜かすほど上手だった。

とかく図書館職員といえばプレゼンまるでダメだというのが、今までの通り相場。
が、今回はあらゆる場面でそれを覆すような事例に遭遇した。
図書館にとって「見える化」はあらゆる場面で必要になっている。が、特にライブラリアンの仕事ぶりを「見える化」することは難しい。けれども「見(魅)せる力」を心がけることなら、案外こっちがてっとりばやい印象。それには自分自身のもっている変な「壁」を「壊す」ことから始めるとするか。