ところで図問研は元気かな?

過日の図書館総合展、前年以上の人手ということで、これはめでたい。

その一方で図書館問題研究会(=図問研)の会員数がとうとう1000人を割った。私も(自分でも信じがたいことに)会員の一人として気になる。
直営&正規を主体とする組織だから、この不景気で会費ももったいないことだし、会員の減少はやむをえない。が、すこしヒドすぎる。少しぼやいてみるとするか。

まず、機関誌は面白くない。少なくともTRCのご好意でなぜかタダで読んでいる『あうる』の方が断然よい。(まぁ比べるも愚かだが…)

公式HPがほとんど放置状態。第56回全国大会では、例によっていろいろ声明やらアッピールが出たと思うが、なにも掲載されていない。いったい誰に向けてのアッピールなのか?(arg師がPDF嫌いだからって遠慮はしなくてもいいと思うが…)

公式ブログ「ともんけんウィークリー」は、“ともんけんウイークリー編集部のみ記入ができる世界。コメントも編集部の承認のみ。編集部エリート諸氏のエントリーの評判はといえば、はてブ見るべし。

経営難へとむかいつつある図問研だが、先日の図書館総合展、なぜ参加を見送ってしまったのか? まぁ金銭・人材・メンツ(←案外これが最大の要因か)etc…いろいろな事情があるのだろうが、図書館関係者の多くが集まるこの機会を見逃す手はないと思う。

で、前出の「ともんけんウイークリー」を読んで気がついたのだが、2009年8月13日のエントリー

http://tomonken-weekly.seesaa.net/article/125581107.html
遅ればせながらコメントの表示を始めます!
ともんけんウィークリーを始めて1年余りが経ちました。
先月の図書館問題研究会全国大会で正式に承認され、遅ればせながらコメントの表示も始めることとなりました。


どうやら、この団体は、公式ブログ運用ひとつでも大会の承認を必要とするらしい。何事にも議会の承認や各種審議会の諮問、上級職の決裁を必要とするような「お役所仕事」(そういえば、直営・正規=役所の人ということで、まぁ当然のことだが)ぶりだが、実際の役所でも「専決処分」「事務移譲」でことをサッサとやっているわな…

このまま、図問研はどうなるのだろう? おそらく会員数の減少と反比例して会員の平均年齢は上昇しているはずである。おそらくあと10年でベテランが退職>退会していき、今の体制を維持することすら難しくなる。
正直、図問研がんばってほしい。ネタがなくなるとかではなく、いい意味でも悪い意味でも日本の公共図書館に多大な影響をもたらした組織がさびれていくのは忍びない。私をしてそこまで言わしめるほど、図問研は正念場にあるといえよう。