教育はもはや「論点」ではないのか…
毎年恒例の「日本の論点」が発売された。
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その中で、相対的に「教育」についての議論が驚くほど少なくなっている。
ゆとり教育からOECD−PISAが話題を集めていたころは、教育についてかなりのページが割かれ、百花斉放の観があった。
とりわけ、読解力の低下は憂慮すべき事態とされ、「子どもの読書活動の推進に関する法律」および「文字・活字文化振興法」が生まれていった。この二つの法律の制定は、図書館界にとって、「追い風」であったことは間違いない。
教育に関する関心や問題意識の低下は、その「追い風」が止むことを意味する。
事業仕分けの対象となった「子どもの読書活動の推進事業と子どもゆめ基金」などのように、今後は「追い風転じて逆風」になることもあるし、これを契機に、これまでの読書普及活動と図書館について「見直し」がされることも予想されよう。
図書館界の偉い人たちは、当然原告席に座り、国の無策を声高に批判するだろう。そのとき、彼らを被告席へと導く賢者がこの国にあらわれるかな?