何処へ“行こう調査”

年末年始は、我が市役所職員にとり、人事異動のための“意向調査”が行われる頃でもあります。
この意向調査とは

職員の意欲や適性を尊重するため、希望する職場を調査し人事異動に反映させ、職員の意欲高揚と組織の活性化を図る<<
というものです。(当局風の説明)
さて、この意向調査。これまで20回近くおざなりに提出し、それなりに一喜一憂しておりましたが、今回はさて…いつもと勝手はちがいました。
質問項目には、“異動希望の有無”があり、これを記入したのちに、希望部署があれば書く、という流れですが、今年度は民間委託のため、有無を言わせず動く(異動する)ことになるわけですが、調査書の方はといえば
(1) 異動したい
(2) 異動したくない
の二者択一でありますから。
ここで(2)をあえて選ぶというのも一応ありなのですが、もちろん“空気読めぬ男”とレッテルを貼られることは請け合い。
では(1)はどうかといえば、
“自分の意思で動きたいワケないよ!”
という不満がフツフツしてまいります。
(結局は(1)にチェックしましたよ。まだまだ先は長いし…)
で、次はいよいよ希望部署を記入します。ここでは第三希望まで、簡潔にその志望理由・やりたい仕事内容を書くことになっております。
ここでは、
第一希望 広報課
第二希望 議会事務局
第三希望 税務課
と記入し、志望理由としては、
“地域リポジトリや地域アーカイブスの整備による街おこし”
と書いてみました。(ちなみに第二志望は「議会図書室」「市史編纂」がらみ、第三希望は、たまには税金を使う側ではなく集める側で自分のバブル体質の残垢を落とそうという意志)
もっとも、半分以上はあの畏れ多くも“山中湖情報創造館”の丸山高広氏のウケウリ

・「地域リポジトリ」とか「イベント・リポジトリ」とか言ってみたりする
 (丸山高弘の日々是電網 2009-11-12)
 http://maru3.exblog.jp/tb/9232965
特定非営利活動法人 地域資料デジタル化研究会
 http://www.digi-ken.org/

だったりするんだけど…

まぁ、ぶっちゃけ、
「図書館(本館)に戻る」
という選択肢もあるにはあるんです。(一応“管理部門”に司書の配置は予定されていて、これが組合や野党議員へのアリバイ的説明材料にはなっている)でも、“管理をする”のはされるよりもイヤな性分ですし、これまでも
“市民と資料を結びつけるために知識と技術を習得し、働く”
ことをモットーとしてきましたから、事務室に入りっぱなしはフラストレーションがたまりそうです。
また、現実問題として、いま分館で働く10名以上の司書全員が召還されるのはありえないと思え、もう今から水面下でツバ競り合いというか、あまり美しくない牽制合戦が始まっているのにはうんざりです。
ならばいっそ、
“自分から図書館を出る”
という気持ちを大切にしたいと思います。先述の“地域リポジトリや地域アーカイブスの整備”なぞ、“仕事能力は三流なのにプライドだけは一流”の同業者(先輩)に提起したところで、白眼視されるのがオチというものです。(地方公務員といえばアタマがカタいのが通り相場ですが、我が市の場合、もっともアタマがカタいのは「司書」であると)
“図書館を出て図書館を超える”そんな夢を、宝くじ買ったつもりで書いてみました。