文化継承としての観光

前回エントリで、「少子化対策>未婚・晩婚対策」ということで、「図書館DEデート」振興策を提案しました。
いわゆる“なれそめ”が図書館でご成婚された方が多く輩出されれば、その両親の子どもにも“語り継がれ”れば、これに勝る喜びはありません。
で、ここからが本題なのですが、少子化の影響で「親世代から子世代への伝承」がかなり難しなっているようです。
伝統行事に参加する子どもたちの数が減り(少子化だけが問題ではありませんが)、お祭りなども盛り上がらなくなり、ますますつまらないということで、行事にますます参加しなくなる、という悪循環です。これでは各地域を彩ってきた地方文化・民俗・風俗習慣の継承もままなりません。おまけに、所謂「平成の大合併」により市町村が大型化するにつれ地域色の薄まりも感じられます。「文化」といっても、有形文化財はともかく、郷土料理はもとより、慶事や祭りの日などに食べる特別な料理やお菓子、巫女さんなどの衣装や化粧などの風習は、生活に根ざしているがゆえに、「文化」としての認知度は低く、「保存」が難しくなります。
このような流れの中で、文化庁

・文化芸術の振興に関する基本的な方針(第3次)について(答申)
 http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/kihon_housin_3ji.html

での、特徴は、郷土料理など衣食住に関する「くらしの文化」について言及し、地域振興,観光・産業振興等を図る、という内容になっています。
旅行・観光の中に、当該地区の「くらしの文化」を組み込むことにより、伝承のみならず、観光なりまつづくりに寄与するところは大きいでしょう。その中に図書館が入っていく余地・必要性は十分あります。
とりあえず、なんらかのお祭りをするなら、図書館員がコスプレするくらいのような悪ノリ…じゃなくて、「積極的」な参加をのぞみたいものです。
“具体策は?”とたずねられたら、“今のところない”としか、答えようがありませんが、ぜひ識者の意見を伺いたいし、また、これを機にMLA連携を考えるというのも悪くないでしょう。