小さなつづらを選ぶオールドマンが見、考える「プロジェクトリーダー」の品格と資質

※7月15日、一部削除・修正・削除しました

小さなつづらしか持てないおじいさん

加齢の衰えとは哀しいもの、過日の被災地に本を送るプロジェクトで段ボール箱と12時間近く格闘していたツケ=筋肉痛は時間差攻撃でやってまいりました。
当日の段ボール箱は、かつて親しんだトーハン7・8号のような大きさではなく、感覚的には「小さな箱」という印象だったのですが…
たしか、昔話で、

小さなつづらを選んだおじいさんは宝物を手に入れ、大きなつづらを選んだおばあさんは腰を抜かしましたとさ…

というくだりがあったような。
現実は、
小さなつづら(箱)を選択した(するしかなかった)おじいさんでも、箱を沢山運ぶと腰を抜かす!
これが「現実」というものです。
まぁ、この教訓話は自分の器量に合わないことをすると、ろくでもない結末になるという理解をしています。この「教訓」から学んだとはいえませんが、ごぞんじのとおり、浅学にして人望ない私のことですから、自らリーダーに立つことなく、率先してこれに従い、一兵卒としてやってきました。リーダーたる「力量」「能力」が皆無であることを自分は認識していました。
同時に、多少指導力・統率力を欠くリーダーではあっても、自分よりも「上の人」として、グチや陰口は叩きつつも、これに従うとともに助言やフォロー、尻拭いには努めてきたつもりです。

ユルい箱は持ちにくい!?

さて、ハナシを「箱」に戻しますが、経験者ならおわかりいただけると思いますが、実は本をパンパンに詰めて満タンの段ボール箱よりも、本が7〜8割しか入っていないユルユル・スカスカした段ボール箱の方が持ち運びは大変なのです。重量からいえば、圧倒的に前者が重たいワケですが、後者は箱がぐにゃぐにゃになってしまい、とらえどころがないのが原因なのです。
実は、組織をあずかるリーダーにとっても同じことでして、統制のとれた集団、自衛隊・消防隊(実は、私はボランティアで消防団にも入っていたことがあります)・警察などは、重責を担うが故に統制が実にとれていて、命令を下せば速やかに各自が任務を行うことができます。
その反対、“ユルユルな組織”の代表格といえば“ボランタリーな団体”。これをまとめて“担う”リーダーは実に大変です。命令・指揮・統制・とりまとめ一つ一つにも配慮とエネルギーとか配慮とかが必要です。特筆すべきはリーダーの言動。たとえさえずり(ツイート)一つにもそれなりの責任なり見識・人格が陰に陽に現れ、それが組織全体に致命的なダメージとなります。とにかく、最近あっという間に就任し・辞職・入院した某復興担当国務大臣のように
品格を欠くリーダーでは誰もついてこない!
と思います。