『談論風評』だか『談論原発』とかで“真夏のヒステリー”

なんでオレの家に「みんなの図書館」が?

暑い夏が続いています。
夏の風物詩といえば、イロイロありますが、「怪談」「ミステリー」などもその一つでありますが…
ミステリーといえば、帰宅したら、おや不思議なことに図書館問題研究会から機関誌『みんなの図書館9月号』が…
たしか、昨年4月*1、早々に「退会届」を出したものの、近所で「大会」が行われるということで、妙に情け心を出してしまい、“退会を一年先延ばし”する旨メールして送金したといういきさつがありました。
以後、現職を退けば興味関心も薄れてしまい、ろくすっぽ中身を読まない日々が続いておりました。
私の方は、“退会届”は提出済みで、それを一年先延ばしするように連絡し一年分の会費を払いましたから、あとは“自然消滅”を待つばかりでしたから、こちらとしては不思議でしょうがありません。

図書館員の(偏見できる)自由

顛末をメールして、さて、この号の取り扱いどうするかですが、おそらく人生最後の『みんなの図書館』*2ということで、せめて最後だけは“看取る”いや、読んでやるのが礼儀でしょう。
開いて見ると、今号の特集は「図書館の自由」。岡崎事件ではそれなりの功績をあげた図問研だけに期待をもって読み始めましたが…

「貸出猶予のお願い」と図書館の自己規制、および根本彰氏の主張への反論
広島女学院大学 田井郁久雄

と題する、論考。タイトルも長いが文章も長い。その割にはあまりにもプアな内容に驚きを隠せませんでした。これまでの、「路線」をガチで行く内容プラス最後は根本氏への、おそらく個人攻撃といってもいいくらいの執拗な反復攻撃には辟易させられるものがあります。紅衛兵@前川チルドレンここに極まれり、の印象。
それならまだしも、よせばいいのに自説を強調せんがために「差別的言辞」ともいえる発言をなさっております。少し長いけど引用してみましょう。

最後にもう一つ指摘しておきたい。予約を有料化すれば、図書館サービスのすべての窓口で、料金の受け渡し・受け取りが必要になってくる。正規職員のいない小分館でも、料金の受け取りをすることになり、領収書の発行も必要になる。役所として1円の間違いも許されないこんな作業がすべてのサービスの窓口で可能なのか。

まず私的にカチンときたのは、“役所として1円の間違いも許されない”というフレーズ。まぁ、自慢ではありませんが徴税も、住民票や戸籍謄本の手数料徴収も、私ちゃんとやっています。役所の人間としては“1円の間違いも許されない”とうのはコモンセンス。それを“可能なのか”といっていること自体、司書の事務処理能力の過小評価です。

なんという非正規差別!

田井先生は“正規職員のいない小分館”での収納事務を疑問視しています。逆説的にいえば、「非正規には無理」というダメ出しにもとれます。なんという差別、非正規蔑視!
今やスーパーのレジもバイトが当たり前の時代。この論法を適用すると、
「正規職員でさえスーパーのバイトに劣る」
という偏見(いや「事実」か?)が明らかになります。
ついでにいえば、一応田井先生。図書館は実費徴収で「小銭」を扱う場面は多いです。そう、「複写実費徴収」です。このような場面が公共図書館にあることも忘れているワケではないでしょうね。

「不快指数」増加!

そういうワケで、ただでさえ「猛暑」というのに、余計にカッカしてしまいました。不快指数増大です。熱中症警戒警報が出る地域の方々、この論説は冬になったら読むようにしましょう。
そして、この6でもない文章を「談論風発」から転載するようにご丁寧に頭を下げた『みんなの図書館』編集部の方々は、猛暑のおり「猛省」していただくことにしましょう。

追伸

図問研事務局の方々、特に編集部のM君。年会費を私から徴収したいなら原稿依頼の一つでも出して見やがれ!
以上!!

*1:図書館問題研究会の会計年度は7月1日から翌年の6月30日までとなってます

*2:とは、大げさな…と、自分でもそう思うがおそらく事実化されるだろう