スカートひらりで飛び越える「壁」を「城壁」にしてしまった図書館員たち〜日図協学校図書館2005-2007、再び〜

承前
前回、「JLAschool.info」についてお話ししました。
この「学校図書館の春」に引導を渡した、ワルシャワ条約機構軍のような“なんと問題研究会とかの中の人たち”だけを責めることはできないとも思います。
あの時代(2005-2007)においては…
情報格差〜ディジタル・ディバイド〜を口実に、Webサービス全般を無視、というより敵視する方々が多かったのです。
あの頃は…
出典は忘れましたが、
公共図書館におけるインターネットサービスは、情報格差を助長する!」
と、反対する方もありました。
反対理由は
「市民の税金をごく一部(インターネット使用者)のために用いるのは不平等だ!」
だからだそうで…
思わず、

メロディーにのせて
「キミは本気なのか?! ジョークなのか…」
と歌いなりたくなるほどのお花畑*1な意見でして…
まぁ、
「それならば、図書館から遠く住む人と近く住む人とは、おなじ税金払っていても“不公平”じゃねぇか?!」
と、ツッコミ入れたくもなります。
ならば、ここぞとばかり
「だから、ポストの数だけ図書館を!」
という答えが帰ってくるのです。

所詮、あの時代「ディジタル・ディバイド」は、図書館員のイノベーションにむけての“スカートひらり”とばかり颯爽と飛び越える壁ではなく、「城壁」として身を守るために使っていたのです。
明日からの図書館を担う“よい司書のみなさん”は、くれぐれも真似しないでください。

*1:あぁ、でもあのころこの曲はなかったな