有資格ワーキングプアについて考えてみようと思います
学校図書館の研究、特に学校図書館問題にお詳しいFalcon先生のブログを久しぶりに訪問して、実に興味深い記事を読ませていただいた。
・ノラ博士の比ではないノラ司書の現実
http://blog.liverarian.com//index.php?itemid=124347
高学歴ワーキングプアと比べたら、有資格ワーキングプアのほうがはるかに地獄と言いたい。もうそこは阿鼻叫喚の血の池地獄、無間地獄としか表現のしようがない。
(中略)
ノラ博士が10万人いるらしいが、正規職員になれない司書資格を持った人は10倍、いや、20倍はいるだろう。もっとかもしれない。ノラ博士を日本の貧困層に例えれば、ノラ司書は中国の貧困層、インドの貧困層といっても過言ではない。
ここでいう“ノラ司書”とは、『高学歴ワーキングプア』
高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院 (光文社新書)
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自己実現を夢見て、司書の資格を取ったとしても、実際に働ける場がないというのは切ない。
このブログでも、司書に関心を持っている中高生徒のことにふれてきたけれど
・[図書館][職員問題]司書は夢幻大か?
http://d.hatena.ne.jp/hatekupo/20090902/1251905334
・[集会行事][職員問題]中学生おそるべし
http://d.hatena.ne.jp/hatekupo/20090924/1253802536
文部科学省の調査
・図書館等における司書有資格者活用状況に関する実態調査報告書
http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/tosho/shiryo/1284995.htm
も読んだりしながら、職員問題と併せて考えてみたいと思います
(注)hatekupoは、数年前、日本図書館協会夏季研究集会in名古屋での懇親会の折り、運よく先生と同じテーブルでごいっしょさせていただき、学校図書館のことをフランスの事例も引き合いに出しながら語り合うという僥倖に恵まれた。たぶん先生は私をおぼえていないだろうし、こちらも飲み過ぎて貴重なお話の半分は帰りの地下鉄の公衆便所に流してしまったようなあんばいではあったが、あれは学校司書として最高の時間であったことは断言できる