【一足早い】雲(クラウド)をつかむようなハナシ〜TRC全面委託を前提に、クラウド活用を考える【初夢】2

公共図書館における貸出履歴を活用した各種サービス、わけてもリコメンドの利用はずいぶん前からid:arg師が提唱していて、にもかかわらず圧倒的多数の図書館職員が黙殺・思考停止していることは皆様もご存じのとおり
・[編集日誌][執筆・講演]2008-09-19(Fri): 全国図書館大会第94回兵庫大会で「「Web2.0時代」における図書館の自由」について発表・討議
 http://d.hatena.ne.jp/arg/20080921/1221961101
Web2.0時代の図書館-Blog, RSS, SNS, CGM
 http://nels.nii.ac.jp/els/110004857462.pdf?id=ART0008043057&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1262249043&cp=
arg氏は、貸出記録を活用することで,オンライン書店Amazonに比肩する図書館サービスの実現を示唆している。
しかしながら、各図書館が個別にシステムを構築している現状では、amazonのようなリコメンドは質量ともに無理ではないか。
そこで、集中型目録をクラウドコンピューティングで構築・運用し、その貸出履歴データも共有しようというのが、今回の提案。これこそ「集合知」ではないか。

ところで、貸出履歴のこと。これについて、相変わらず「図書館の自由」を持ちだして、フタをしたり、足を引っ張ったりするのは、ご都合主義というか、市民(利用者)軽視もはなはだしい。
それでも、今年はid:haruka-izumi氏らをはじめとする方々の努力により、
公共図書館における利用履歴の活用に関する意識調査
 http://d.hatena.ne.jp/haruka-izumi/20091116/1258369980
 http://hdl.handle.net/2241/103991
のような成果も現れている。

年が変われば、人間が変わるわけではない。少なくとも「じぶんたちの定年までの5〜10年」の息災だけ祈っているメンタリティの図書館職員は、職を辞さなくてもよいが、居座りマイクを握り続けることで、若手の成長を妨害するような真似は控えるべきであると思う。