元移動図書館乗りは、「クールビズ」も「健康情報コーナー」なんて関係ないのだよ!

今年もクールビズが始まりました。冷房温度を上げるかわりに軽装(ノーネクタイ・ノージャケット)で執務にあたるというもの。はじまたのが小泉政権・小池環境大臣の頃で、すっかり夏の風物詩になった感じです。
エコロジーが趣旨ではじまった取り組みなのですが、職員のあいだでは、
“ホントの目的は光熱水費節減なのさ”
どうやら、地球環境よりも自治体の台所事情のほうが切迫の課題のようです。
内陸にあり、ヒートアイランド現象の影響をモロにかぶる我が市。しかも当時はOAということばすらなかった昭和の庁舎内では、職員は減った反面、所狭しと置かれたPC、プリンター、複合コピー機などが強烈に熱をとばしています。おそらく、現行の(設計・計画時の能力でしかない)冷房装置ではフル回転したところで室温29℃にもならないのが現状のようです。
とはいえ、今年は6月に入っても気温の低い日が続いたせいか、ノーネクタイでベスト着用といった妙ちくりんな職員も見受けられました。
で、私ですが、例によっての天邪鬼ぶりを発揮し、ネクタイ着用を続けています。クールビズのお達しは
“ノーネクタイでも差し支えない”
ということですが、私の方は今のところ
“ネクタイ着用でも差し支えない”
から、なるべく市民に接する際はネクタイ着用でいこうと思っています。

思えば、10年前、図書館で働く男子職員はクールビズを先取りして、ノーネクタイのうえ、サンダル履きで館内を闊歩していました。図書館も冷房は強烈で、排架作業にあたる職員をターゲットとした温度設定がなされ、おとなしく閲覧席にに座って読書や調べごとをする市民からは
“寒すぎる”
の苦情が頻繁に出る有様です。このような館内で小中学生が地球温暖化エコロジーについて調べているのですから、今になってみると噴飯ものというか、じつに奇妙な風景でした。
そんな“図書館夏の陣”なんといってもきびしい条件にさらされるのは「移動図書館」です。
私も移動図書館はかれこれ5年くらい働いたでしょうか。それでもどんなに暑くてもネクタイは着用しておりました。貸出が終わると座席シートに染みができるくらいの汗は出ます。が、すくなくとも大切な利用者さんを迎えるには少なくともネクタイ着用は必須、というのがこだわりだったんでしょうね。
ネクタイは途中で「蝶ネクタイ」にかわりました。別に伊達や酔狂でやっているのではなく、利用者との距離が短い移動図書館では悪ガキ…じゃない、“活発なお子さん”にネクタイを引っ張り廻されることが多かったためです*1
実際着用した蝶ネクタイは、息苦しさを感じた以外、実に快活(快適ではない!)でした。カウンターワークでも、排架でも、カレーうどんを食べる時もわずらわしさを感じたことはなく、いわゆるボーイさんなどが蝶ネクタイ着用する意味が(機能面)でわかったような気がします。

さて、図書館時代に慣れ親しんだ蝶ネクタイも、司書の肩書とともに「封印」しましたが、今の職場でも、自分のポリシーとしてネクタイ着用は続けたいと思います。

さて、今週あたりから暑くなってきまして、同僚はワイシャツの第2ボタンまではずして、さかんに団扇であおっていますが、自分は案外平気です。強がりではありません。ホント。
理由は、体脂肪率が大幅に減ったからです。
実は2年前あたりからフィットネスクラブ通いをはじめました。理由はまぁ、年齢相応といいますか、いわゆるメタボ。BMI体脂肪率も平均値を大きく超えていました。もっとシャレにならないのが血糖値・中性脂肪が境界値を大きくうわまわったことです(すなわち糖尿病一年生)。
まぁ若干の食事制限(2杯メシを1杯にとどめておくとか)もしましたが、運動の成果で体重11キロ減*2体脂肪率12%減、中性脂肪半分・血糖値半分という、まさにJR209系電車なみの軽量化を実現です。

生活習慣病というもの、自分自身の努力というものが必要です。先日のエントリで“健康づくり”の観点が軽視された「健康情報コーナー」を批判しました。メタボ体系の図書館職員がつくった「健康情報コーナー」が説得力を持つとは思えません。要は図書館職員が心身ともに健康を維持すること。そしてその経験をもとに「健康づくり」を訴えることが必要なのです。

*1:もちろん、こちらも“大人”ですから、目くじらたてても仕方ありませんが、ミッソーニやフェラガモをおシャカにされてしまうと凹みました

*2:もっとも、このおかげでウエストサイズ10センチ以上縮まり、ズボンの買い直しの出費が実に痛かった…