私が見た図問研大会

前に書いたように、図書館問題研究会(=図問研)全国大会に初日だけ参加してきました。

ところで、のっけからお詫びですが、ツイッターハッシュタグがないことをぼやきましたら、相当多くの方がフォローしはじめたようです。実は、先のプレ集会の際、ハッシュタグについて質問したところ、
「それ(ハッシュタグ)はつくらない」
というお答えでした。
手間暇や相当な技術・作業が伴うものならいざしらず、カンタンにすぐにでも出来ることは自明の理。それを「つくらない」と断言したからには、図問研としての事情によるものかと考え、ハッシュタグも中継もしませんでした。期待をもたせてすみませんでした。

で、今日は1日だけの参加。どのような討議が行われても私にとってはどうでもいいし、しったこっちゃない。今回の目的は“図問研とかの中の人”をウオッチングするためですから、前回の“敵中深く”の悲壮感も緊張感もなく、サファリツアーのようなお気楽気分で出かけてまいりました。

会場に入ると、案外静かな雰囲気。皆様すでに顔なじみなのでしょうか? 名刺交換の場面を(少なくとも私は)一度として見ませんでした。さりとて再会を祝いあう歓声もきこえません。
次に気がついたのは「高齢化」です。おおかたの人が50代後半。退職後の参加もおおいようでしたので、まさに主力は“アラカン”還暦前後の方々。かつての「前川チルドレン」や「前川ガールズ」も還暦を迎えるのですね。時の流れと無常を感じます。
ところで、アラカンといえば、穏やかなひとたちの集団と考えがちですが、会場からは
「質問は受けないのですか?!」
「声が小さいですから、もっと大きな声で!」
といった注文が裏方・登壇者に語気鋭く浴びせらました。
こうした方々は、普段館長さんなどの“お偉いさん”で部下(特に非正規職員)に命令することになれっこなのでしょうか? または、組合の団体交渉とカン違いされているのかもしれません。間違っても、職員としてこのような方の下で働きたくはないし、利用者としても貸出カウンターにいてもらいたくないと思いました。

それにしても、全体とおしてどう見ても明るい雰囲気とはいえません。むしろその逆。ナイスガイ“中沢委員長”の朗らかで明朗なあいさつも雰囲気を変えるにはおよびませんでした。

鼎談「まちづくり・観光・図書館」も、本来楽しく語られるべきでしたが、それでもみなの暗い表情はいったいなんだろうと。
個人的には、“観光による地域づくり”なぞ、上越新幹線越後湯沢周辺にリゾートマンションが立ち並んだバブル時代のような話にあまりにアップ・トゥ・デイトがないと感じましたが…

前回エントリでは、「野辺の送り」と冗談めかして書きましたが、じっさいお通夜のような雰囲気に驚きながら会場をあとにしました。
私が去った会場で行われたであろう、「通夜ぶるまい」じゃない「懇親会」が盛り上がったことを願いながら…