図書館員と「運動」〜腰痛もち司書の減少を手放しでは喜べない〜

標記のような主題をあげますと、“〜(指定管理者等)反対運動”のようなものを連想されている方もいらっしゃるでしょうが、健康のための運動の話です
Twitterで「スポーツする図書館員」がごく小さく話題になっておりましたが、司書と言えば、神経質・文化系のイメージがありますが、実際は体力勝負であることは、みなさまご存じのとおりです。
ひところ、司書の持病ないし職業病の最たるものに「椎間板ヘルニア」をはじめとする「腰痛」があったと思いました*1
一日あたり8000冊の貸出を8人で行えば、一人あたり1000冊になります。コマゴマ、粛々、やっているから実感わきませんが、相当な量になります。
一番悪いのは、低層の書架の本を排架*2することですね。きちんと書架に正対し「ヤンキー座り」のようにかがみこんで本を入れればいいのですが、それを横着して、上半身だけ傾けて作業するから、ギックリ腰をはじめとした腰痛のもとになるのです(まぁ、スカート女子の方には無理がありますかね…)。

ところが、この数年、「腰痛もち司書」に出会ったことがありません。
書架の低層化は進む一方なので、腰痛も多くなりがちなのでしょうが、どうやら、「非正規職員の増加」がキーとなりそうです。その根拠は3つ。

  • 「非正規化>雇い止め」のため、顕在化するよりも早くクビになるケースが多い
  • 「非正規化=福利厚生・労働条件の悪さ」のため、腰痛はじめ病気になると即解雇される
  • 「非正規職員と正規職員の職務分け*3」の結果、「正規職員=頭脳労働専門、非正規職員=肉体労働専門*4」という構図が生まれ、正規職員が腰痛になる確率・機会が減った。

からのように思えるのです。

もし、これから司書を目指す方、司書の任を託される方、ぜひご自身を大事にすると同時に、健康まで気を配り、健康を維持しえるような指導をお願いします。

自分の場合、フィットネスクラブで健康運動指導士から学んだのですが、「腹筋」「背筋」を鍛えるとともに「股関節」を柔らかくする=可動域を広げると、腰痛の確率は激減するそうです。
「やってみせ・やらせてみせて・ほめてやる」ぐらいのことをできなければ、中堅とはいえませんぜ、認定司書各位。特に、今はやりの「健康情報コーナー」からはメタボ体型司書は駆除しましょう。そうでないと説得力が…

*1:ほかに思いつくのは、「腱鞘炎」「肩こり」なども多いでしょうが

*2:私は、「排架」と教わったのだが、最近「配架」が主流でしょうか」?

*3:図書館問題研究会はいつも、このことに拘泥し、非正規職員問題の本質にまで至った論議ができていないように思えるが…

*4:今は亡き海老一染之助・染太郎なら「これでギャラはおなじでございますぅ〜」となるが、むしろ逆転していることが悲しい