2010-01-01から1年間の記事一覧

私が見た図問研大会

前に書いたように、図書館問題研究会(=図問研)全国大会に初日だけ参加してきました。ところで、のっけからお詫びですが、ツイッターでハッシュタグがないことをぼやきましたら、相当多くの方がフォローしはじめたようです。実は、先のプレ集会の際、ハッ…

「大輪一輪」から「百花繚乱」へ、明日は図問研大会

本題に入る前に… 前回エントリ「6月27日の二つの集い(ALISと図問研)の顛末と、一つの試みへの期待」では、当日参加(ALISは「擬似参加」)した二つの集いについて感想を書きました。たまたま同日開催のものをひとまとめに書いただけですが、あとで読み…

6月27日の二つの集い(ALISと図問研)の顛末と、一つの試みへの期待

6月27日(日)のこれがホントの日記なのでしょうか。 当日は、午前中出勤し、下のエントリを書いて、午後からは2つの「集い」に参加しました。・図書館情報学若手の会ALIS 第1回定例会 http://libalis.blog133.fc2.com/tb.php/2-98d488c4・図書館問題研…

電子書籍を“図書館でどう使うか”、というより“(利用者に)どう使われるか”を考えてみよう

10年以上も前から、黄色い看板の“新古書店”といわれる書店が我が街に続々登場いたしました。 かれこれ5〜6店舗が開店したのですが、今の御時世でもありますし、加盟店相互の競争も激しいらしく、閉店に追い込まれた店もあれば大改装・大拡張した店舗もあ…

公共サービス基本条例制定の署名がはじまりました。そして「図書館」は?

先日のエントリに “公共サービス基本法が活用されていない” ことを述べましたが、まってましたとばかりに、職場に「供覧」が廻ってきました。 内容はといえば、連合からの指示で 「公共サービス基本条例の制定に向けての要請(署名)について」 回覧文書の内…

「官製ダンピング」がワーキングプアをつくる。そこに気がつく図書館員はいずこにありや、全図書館界は知らんと欲す。

すぐれた公共図書館Webシステム構築とベンダーとの良好な関係づくりとの関わりについて考えておりましたが*1、そこからスピンアウトしたことを書いてみました。 「安かろう悪かろう」 「安物買いの銭失い」 このような教訓は過去のもの。 いまは 「安いが…

「入会地」ならぬ「入会知」の時代では

本来であればtwitterあたりでつぶやくのが関の山のネタではありますが、やはり文字数オーバーのためにエントリあげます。 当日は残念ながら市役場の「当直」というお役目で参加できませんでしたが、 ・第十回Wikiばな - 知の越境、そして、すばらしきムダ知…

元移動図書館乗りは、「クールビズ」も「健康情報コーナー」なんて関係ないのだよ!

今年もクールビズが始まりました。冷房温度を上げるかわりに軽装(ノーネクタイ・ノージャケット)で執務にあたるというもの。はじまたのが小泉政権・小池環境大臣の頃で、すっかり夏の風物詩になった感じです。 エコロジーが趣旨ではじまった取り組みなので…

「直営維持」を図りたい公務員司書はもてる人脈を活かせ〜最近の「健康情報サービス」ブームから

事業仕分け、行財政改革などの逆風の中で、公立図書館では様々なサービスを行い、“生き残り”を図っています。 様々なサービスが生まれてくることは市民にとっても大いに歓迎。新たな試みが互いを刺激し合って発展していくことが期待されますが、残念ながら、…

あまりにも“日本的な”図書館HP事件 その2

前回の続きです。 が、その前に… id:min2-flyさんからブクマコメで次のようにご指摘いただきました。 「2週間で33000」はならした数字で、実際には1秒1回ペースを複数回に分けてやったんではなかったっけ? ハイ、実際そのとおりでした。ここを訪ねてくださ…

あまりにも“日本的な”図書館HP事件

「図書館HPにアクセス3万3千回で逮捕」というニュースが話題となっているようです。・Togetter - まとめ「岡崎中央図書館HP大量アクセス事件に関する議論」 http://togetter.com/li/24453この話題で興味があるのは、約2週間のアクセス3万3千回で機能停止…

「図書委員甲子園」は難しくても、「地区大会」はあってもいい

前回エントリ ・「L−1グランプリ」、転じて「図書委員甲子園」 http://d.hatena.ne.jp/hatekupo/20100525/1274790448 をごらんいただいた「地理先生」からうれしいお報せをいただきました。平成23年度に長崎県で開催される全国高等学校総合文化祭で,図…

「L−1グランプリ」、転じて「図書委員甲子園」

またしても、お楽しみな企画が出てきました! ・賞金総額100万円! L-1グランプリ2010開催! http://www.toshokanshinko.or.jp/senden/ 司書のリーダーシップやファシリテーション、アジェンダ設定やビジョン提示、パブリックスピーキングの能力はおしなべて…

失われた検索困難データベース

先日の続きです。 前回では、利用者さんが出したリクエスト伝票の中から、検索困難・訂正・補足事例を集め、データベース(というにはショボイですが)を構築した話をいたしました。 内容としては、昨日書いたようにタイトルの書きまちがいが多かったのです…

検索不得手な利用者から見ると、図書館OPACにも「もしかして?〜サジェスト機能」は欲しいです。

しずくラボの登場で、OPACの議論が高まっているようです。 が、一介の利用者の立場からすると*1、“Did you mean?(もしかして××ですか?)”機能がやはり欲しい、と ・公共図書館のOPACユーザの検索失敗例を分析した論考 http://current.ndl.g…

今頃になって“司書のほこり”とはなぁ…

4月に入ってから更新ペースが落ちているのは、やはりタイトル変更したことで、かつそのタイトルに自分でも馴染めないからだと思います。 自分のブログを開いたというのに、なんだか右寄りの人が書いたっぽいブログに驚き、 「あれぇ、いつのまにこんなもの…

【迷ったならば】日本図書館協会ステップアップ研修2へのおさそい2【参加しよう】

おかげさまで、このブログに多くの方がコメントを寄せてくださっています。ありがとうございます。 主催者として誠に遺憾なことは、その多くが本文中の誤りについての指摘であること。これは反省しなくてはいけませんが、それだけ多くの善意と思いやりある方…

【他力本願】識者の意見をお願いします。

総務省が「クラウドコンピューティング時代のデータセンター活性化策に関する検討会報告書(案)」についてのパブリックコメントを募集しています。 ・「クラウドコンピューティング時代のデータセンター活性化策に関する検討会報告書(案)」に対する意見募…

ブログ改名しました

人事異動で新しい職場に行ってから、まだ数日。目の回る日々を過ごしています。市庁舎で仕事をするのは16年ぶり。新規採用職員のような毎日ですが、モノ覚えや脳の柔軟性が衰えた中年に「新人」なみはキツイ。でもよくしたもので、「新人」として鍛えなお…

辞令がきました

昨日、4月1日。辞令が下りました。 この15年間。図書館職員・司書として勤務しておりました。最後の3年間は小さい公民館図書室ながらも、自分独りで切り盛りさせてもらい、実に楽しい毎日でした。貸出数も3年間で20%伸ばしましたから貸出至上主義*1…

不明(意味不明行先不明)のあいさつ

このエントリは3月8日に書いたものです各位 日ごろこきたないブログを訪問いただきありがとうございます。 事情は述べてきたとおり、私は人事異動の対象になりました。 正規職員の強みで、職にあぶれないのはありがたいことです。 これから先どうするか、…

おお、後悔すべきことがあったじゃねーか

皆々様のおかげで悔いなく、成仏できると思っておりましたが、 文学館研究会の岡野様のブログ拝見し、 ・お茶の水女子大学附属図書館の見学してきました http://d.hatena.ne.jp/literarymuseum/20100329/p1 ううむ、自分が「現役図書館員」のうちに ・お茶の…

【説得力ない】日本図書館協会ステップアップ研修2へのおさそい【受講のススメ】

意に沿わない異動。これに接した場合図書館員はどう対応するのでしょうか。 一般的には、 「どうして、俺だけこんな目に…」 と自虐気味になったり、ふてくされたりします。 次に自分より劣るとおもわれる人間が何食わぬ顔で働き続けることに目をつけ、 「あ…

春の畦道にて

今日はのどかな日。 開館してほどなく、御年配の利用者さんから電話が入りました。 要約すれば、 「ヨメに頼んで借りてきてまだ読んでない本を返却されてしまった!」 ということ。*1 そのあと、お取置きにかかる説明ややりとりが続き、受け渡しの話になった…

異動先決まる

もう地元紙にも掲載されましたので、大丈夫でしょう。 先日異動の内示があり、住民課証明窓口*1に異動がきまりました。 自分の臨んでいた希望とは違うのですが、まぁ受け入れ先つまり仕事にあぶれないことは有難いことです。 図書館>住民課というのは、お決…

身から出た(ワ)サビ? 委託問題

目の前のことをふりかえれば、職場の民間委託がシャレにならない事態になっていました。 2月中には決定されているべき、スタッフの配置が済んでいない。 熟慮の末、スタッフ採用が遅延しているならまだしも、3月の中旬になってもなお、面接が全部終わって…

【他人事だから】都道府県立図書館の将来【なんとでもいえる】

先日のエントリにて “市民全員が来館者・利用者と思いこみ、館の外側に目を向けなくなる” 問題を指摘しました。 自分のことを棚にあげて、云うのもなんですが、特に都道府県立図書館の方には注意してほしいと。 県立図書館ってホントに必要? いつもお世話に…

本屋のレジにて

本屋に行くことは楽しみの一つです。 ちなみに、私の好きな書店は、たとえば東京であれば神保町の東京堂書店本店やアイドルイベントが開催されていない日の書泉グランデといった感じ、少し変わっているかもしれません*1。 今日は地元の書店に行ったのですが…

さ《去》る貸出統計中毒者の告白

先日も書いたとおり、私は貸出至上主義者、というより 貸出統計中毒者(?!)*1 でありまして、“貸出利用を伸ばす”ということに血道をあげ、快感を感じる傾向があります。 いわゆる「市民の図書館」以降の“貸出をのばす”という運動理論が燎原の火のごとく広まっ…

【勝手に】貸出履歴云々でレコメンド反対の輩はまず我が首級挙げられよ【図書館戦国時代】

(3/11追記しました) 10年以上前の話です。 司書としてはじめて接した現場は、「移動図書館=BM」でした。 自分としては、レファレンス・ツールを巧みに操りクエスチョンを次々とさばいていく参考調査業務担当こそが司書の王道であると考えていたの…